電気自動車のメリットとして見逃せないのは、「光熱費の節約効果」です。電力自由化に伴い、電気代そのものの価格が今後下がっていくことが確実視されるからです。
しかも、ガソリンなどの化石燃料と違って、電気代金は日々大きく変動することは無く、ほぼ一定で推移していきます。なので、安くなって、かつ外部要因による価格の変動に左右されることがなくなります。
じわじわと、しかし確実に広まりつつある電気自動車。
今後近いうちにガソリン車と肩を並べるくらいの台数になるでしょう。そうなれば、電気代の低減化に対する世間の要望は大きくなるはずです。
地方だけではなく都心部でも自動車を使う人が非常に多く、ガソリン代金は必要不可欠となっています。しかも、月々日々に上がったり下がったりを繰り返し、ユーザーにとって一喜一憂する日常となっているわけです。
ガソリン代は以前のような、ものすごく安価にはならないと言われています。産油国が価格決定のカギを握っており、彼らもビジネスとして取り組んでいるわけですからあまりにも安価にして利益が圧迫されることを望んではいません。
しかし、電気であれば今後は今よりも安くなることが見込まれており、生活費の節約効果が大きくなるのです。
また、電力自由化によって電力事業に参入する会社が増えており、サービス提供の一環として充電設備を付加したり電気自動車購入の際に補助となるプランを加えるということも考えられます。そうなれば、電気自動車を利用するメリットは非常に大きなものとなるのです。
また、電気自動車を使うメリットとして以下の項目も考えられます。
・環境が良くなり暮らしやすくなる。
・音が小さく騒音になりにくい。
・燃料の補充が手軽にできる。
この当りについては、こちらの記事にも詳細が出ております。
※電気自動車の魅力的な長所と改善が望まれる短所
https://www.recod.jp/epress/ev-merit/
特に、燃料の補充が手軽にできるというのは、ユーザーにとって大きなメリットと言えるでしょう。
ガソリンや軽油などはガソリンスタンドでなければ補給ができないわけです。なので、燃料が少なくなってきたら、その都度スタンドに行って補給をするという手間が生じます。
しかし、電気であれば、自宅に充電設備を整えることにより、自宅で休んでいるときに補給ができるので、非常に簡単になるのです。
では、電気自動車の弊害とは何でしょうか?
一番の懸念点は、公共の場や観光地などでの充電設備がまだまだ足りないことです。
自宅で充電できるのはユーザーにとっては非常にありがたいこと。しかし、長距離運転になればそれだけ消耗も大きくなり、外出先での燃料補給が必要になることも十分考えられます。したがって公共の場所や観光地などで、少しでも充電のための設備を整えることが必要です。
また、災害時に充電ができなくなることもデメリットの一つです。先日の熊本地震や先の東日本大震災のように大災害時は電気の供給がストップします。
そうなれば充電ができずに自動車がただの置物に変わってしまうわけです。これは、移動手段が一つなくなってしまうことを意味します。そうなったときの対策をどうすべきか?を、しっかりと考えて実験していかなければなりません。
ただ、現在は技術的進歩が目覚ましく、課題も一つ一つクリアされている状態です。まだまだ完壁ではありませんが、近いうちにこれらの弊害も解消されていくはずです。
弊害を少なくすることでメリットを大きくすることにつながり、ユーザーがガソリン車では無く電気自動車を選択する理由が一つずつ増えていくことに繋がります。今後の進展から目が離せませんね。
2016/05/16