再生可能エネルギーは、新たなビジネスを生み出す土台となります。施設の計画や建設、さらに運営、付随する設備、あるいは福利厚生や食事など、実に様々な分野にわたるのです。このほか、施設への道づくり、周辺の環境整備や街づくりなどもあります。
また、再生可能エネルギーの販売促進や認知活動といった取り組みも必要となります。実に様々なビジネスを生み出す土台となるのです。
今までは関係ないと思われていた仕事も生み出されていくでしょう。新たな事業があるところには、あらたな商売が必ずあるものです。なくなる仕事はあるでしょうが、逆に新しく命を吹き込まれる仕事も出てきます。
地球環境を良くすることに貢献しながら新たなビジネスが生まれ、それによって報酬もいただけるようになれば、非常にやりがいのある仕事となるのではないでしょうか。
再生可能エネルギーは、私たちの生活を支えるインフラとなるポテンシャルを秘めています。電気などの生活必需品のもととなるからです。
電気は私たちの生活になくてはならない、インフラとなっています。先日の地震でも明らかになった通り、停電になってしまうと何もできないのが実情です。
それを支えるために、火力や原子力などのエネルギーが活用されています。それによっていろいろなビジネスがあるわけです。
今後、太陽光や地熱などの再生可能エネルギーの活用により、新たなビジネスが創られるのは確実なこととなっています。
だからこそその地域には雇用が生まれ、それがまた仕事を生み出し、さらに雇用が必要となるのです。素晴らしい好循環が生まれるはずです。
そうなれば、どんどん人が必要となりますから、人材や教育に関するビジネスも必要となるでしょう。関係ないように見えて関係が深い仕事がどんどん創られていくのです。
一つビジネスが生まれれば、さらにもう一つ・二つとビジネスが創られていきます。一つ仕事が生まれれば、さらにもう一つ・二つと仕事が創られていくのです。再生可能エネルギーの活用によって、事業化によって、そういった流れがどんどん起きていくことでしょう。
再生可能エネルギーを使ったビジネスの例として、「九州モデル」というものがあります。早くから取り組まれており、1万2000人の新規雇用を生み出すことを見込んでいる、画期的なビジネスモデルです。
具体的に内容が固まったのが2015年6月であり、他所よりも早くビジネスモデルとして計画されてきました。
※詳細はこちらに記載されています。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/11/news033.html
その内容は、産業化が見込めそうな分野をピックアップし、それらにフォーカスして事業化を進めていくというものです。産業化が見込めそうな分野は「地熱・温泉熱」「海洋」「水素」です。この前段階として「九州地域戦略会議」が2013年に設立されており、そこで下地が出来上がっていました。
先ほど挙げた3つの分野は、いずれも資源量が豊富で安定供給が可能であり、さらに長期的な供給源としても想定できるという共通点があります。
九州は各地に温泉があり、そこで地熱を使ったエネルギーを事業化するということはそれほどハードルが高くありません。また温泉地帯では安定して地熱をエネルギーとして見込めますから、枯渇を心配する必要がないのです。
海洋については、九州はそのほとんどを海に囲まれており、こちらも資源が枯渇する懸念はありません。周辺海域を活用することができますから、事業化はそれほど困難であるとは言えないのです。
水素については水素ステーションを各地に設けるといった対策をとることが必要になりますが、すでに設置されている個所が存在しますから、それらを前例として参考にすることができます。
また昨今は水素自動車の開発も進められており、近い将来利用者がどんどん増えていくことが見込まれているので、事業化をするには良い機会でもあるのです。
九州モデルは今後のビジネスモデルとして非常に良い前例となることでしょう。もちろん課題もありますが、それも大事な価値です。今後どのようにビジネスとして発展させていけばよいか?を、九州モデルは教えてくれているのです。
2016/05/25