電力自由化が始まって、もう数か月が経っています。
当初に比べ今は静かに見える状況ですが、電気の契約プランを切り替えたり電力会社を変えているところは着実に増えているようです。
なかには電気だけではなく、携帯電話やガスといった生活に必要な経費を総合的に抑えられるプランも多く存在しています。
もちろん、ガスにしても携帯電話にしても何かしらの規制があるので、劇的に安くなるということはないのが実情です。
ちなみに、ガスの自由化は外国ですでに行われているところがあります。
こちらの記事でもそれが述べられています。
※参考記事
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4461?page=3
これによると、ヨーロッパではガスの全面自由化を導入した後も、ガス代は値上がりしていることが分かると思います。
上限の規制が設定されてはいるものの、一般家庭にとって恩恵があるとは断言できないようなのです。
しかし、そのような規制を少しでも緩和して自由化しようと日本でも動き始めています。
ガスも電気と同じく、生活インフラの一つであり私たちの生活になくてはならないものとして位置づけられています。
今はガス会社が電気事業に参入して、ガス料金と合わせて電気料金を支払えるような仕組みを整え、そして総合的に光熱費を抑制できるような試みがなされています。
なかでも都市ガスではその傾向が少しずつ強くなっているようです。2017年4月から都市ガス自由化が予定されているのです。
※参考記事
https://enechange.jp/articles/gas-liberalization
都市ガスは電気と似たような状況で、一部の会社の寡占状態が長く続いています。
しかし自由化によってもっといろいろな会社に参入の機会を与え、競争力を身に着けることに狙いがあるようです。
もしかすると、新電力会社が新ガス会社として参入したり、既存の大手電力会社もガス事業を始めるかもしれないですね。
そうすることによって、電気に次いでガスも値下げされる可能性が高まり、家計にとっては大きな好影響をもたらすこともあるでしょう。
外国では、電気と同様ガスも自由化が行われています。それによって、電気とガスをセットにして提供すことが容易になります。
日本でも同じことになるでしょうし、あるいは携帯電話とか電車の定期とか旅行プランとか、そういう商品・サービスとのコラボ機会も増えていくでしょう。
資源エネルギー庁もガス自由化には乗り気で、電気に次いで自由化を促進しているようです。
その方が競争性と公平性が高まり、消費者にとっては選択肢が増えれるので自分の生活に見合ったプランを選びやすくなるからです。
企業にとってはこの機会にさらなるビジネスチャンスが訪れるようになり、収益源を増やすことにつながるでしょう。
企業によってはガス自由化を見越してすでにプロモーションを企画したりしているところもあるようです。
今のうちから情報を集めておいた方がいいかもしれないですね。
今後は電気だけではなく、ガスも自分で決めることができるようになります。
良い関係性を築けているガス会社があれば引き続きそれを利用するでしょうし、もっと魅力的な契約プランがあるならば、それを選ぶこともできるようになります。
たとえば、携帯電話と一緒に支払えるシステムがあれば、窓口が一本化されるので消費者側にとっては非常に便利になると思われます。
携帯電話、ガス、電気と一緒に引き落としできたり払い込み用紙がまとまっていれば、一回で払うことができるのでやりやすいですよね。
今のところは都市ガスのみですが、いずれ地方にも波及してくるでしょう。
光熱費は安い方いに越したことはないので、着実に自由化が進んでいってほしいものです。
2016/08/16