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電力自由化が私たちの生活・仕事に与える影響とは

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電力の自由化によって、家庭の電力は安くなる?注意しなければならないこと

今年の4月から本格的に始まる電力自由化は、私たちの生活にどのような影響を与えるのでしょうか?

 

まずひとつ言えるのは、電力自由化によって電気料金は安くなるということです。
これまで私たちは地域によって固定の電力会社からの供給を受けて生活していたのですが、自由化にともない多くの企業が電力事業に新規参入してくることになります。

それまで一定の企業の寡占市場だったのが、自由市場へと移り変わっていくわけですから、当然そこで顧客獲得のための価格競争が予想されるからです。

 

 

ですがその一方で、電力会社が再生エネルギーを利用してエネルギー供給を行う場合は、料金が不安定に推移していく可能性もあります。

天然ガスなど外国からの輸入に頼っている再生エネルギーを発電に使う場合、電気料金は日々変化の激しい為替レートに影響されるからです。
為替に依拠する電力価格である以上、私たちの月々の電気代が一定でなく、月によって上下することも考えられます

 

そのため、ご自宅の利用する電力会社がどのようなルートで電力を手に入れているのかを、事前にきちんと調べておく必要があります。

 

 

私たちの仕事にはどのような影響が?

では仕事にはどのような影響が出るでしょうか?

電気代が不安定な価格の動きをみせた場合、企業は電力の消費量の削減にさまざまな対策を講じることになりそうです。

 

電気代は会社にとって大きな、そして必要不可欠な経費です。
大きなビルの照明、冷暖房、OA機器、の電力の総和は、家庭の電力消費量とは訳が違います。

これからの電気代がどうなっていくのかを、実は一般家庭よりも企業や機関などの法人が一番気にしているものかもしれません。

 

キッカケがなんであれ、無駄な電力は節約するに越したことはありません。

一人ひとりが協力的な姿勢で、必要のない電力を極力カットすべく、これまでのオフィスの滞在時間を見直す必要があります。

会社をあげて節電運動をする場合のいくつかの節電するポイントは次の通りです。

 

● 帰宅時はパソコン本体やモニターの電源を切るだけでは無く、コンセントを抜く
● モニターの明るさを1ランク暗くするように言ってきたり、昼休みは冷暖房をつけない
● OA機器を利用していない間の電源OFF
● 照明の間引き
● 冷暖房は、できるだけ着脱できる服装を心がけ、利用頻度を減らす

 

などです。会社の規模によって見直す箇所も変わってくると思いますが、一人ひとりの小さな心がけは、全体で見ると大きな節約につながります。

 

これはあくまでも再生可能エネルギーを使った場合の話です。外貨が関係ない経路で電力供給がなされている場合は、むしろ電気代は安くなると見られていますから、そこまで深刻に考える必要はなさそうです。

 

 

食料品や日用品の価格はどう変化するのか

電力供給に外国からの資源の輸入に頼る場合、電力の定まらない価格に連動して、食料品や日用品の価格も不安定になる可能性があります。

 

当然、食料品や日用品も、製造の過程で電気を消費しますので、商品の価格は電気代に大きく依存するのです。

それと同時に、電力の自由化によって価格の自由化が進み、電力の値下げが実現すれば、私たちが日々の生活で消費しているモノの値段も必然的に下がってきます。

 

良い方向に行くのか悪い方に行くのかはわかりませんが、これからの物価の推移は、これから始まる電力自由化の多大な影響を受けていくということです。

 

 

今年4月からスタートする電力の自由化。始まって数ヶ月〜1年ほど電気代の様子をみて、それに基づいていろいろな価格が決定されていくでしょう。ですから自由化が始まってしばらく経過した時点での、いろいろなモノの価格の変動をチェックしておくと社会の経済の流れが見えてくるかもしれません。

 

電力自由化とは、ただ単に電気代がどうなるかということだけでなく、社会全体の経済活動・私たちの消費行動に大きく関わってくることなのです。

一国のエネルギーの供給システムが大きく変わるというとこは、私たちが想像している以上に私たち一人ひとりの日々の暮らしに大きな影響力を持ちます。

2016/04/07

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