電気自動車が確実に普及しつつあります。なぜかというと、電気自動車を手にしたほうがいい理由があるからです。理由はあげればいくつか出てくると思いますが、一番大きな理由は「ガソリン代を気にすることがない」からではないでしょうか。
ガソリン代は変動します。しかも、日本がどうこうできるものではなく、原油産出国が決めているものなのです。
ときには安くなり、ときにはものすごく高くなり、なかなか安定しませんよね。今は安くてお手ごろであったとしても、それがひと月後には1.5倍になっていて、さらにひと月たったら今の倍になっていた、ということになっても不思議ではないのです。
一方、電気料金はそこまで大きな変動は考えにくいのです。電力自由化によってしばらくは変動する可能性がありますが、国が制限をかけていますので大きな変動はないと考えられています。
なので、必要な電力や電気代がある程度予測でき、家計で予算を立てる際に大きな参考になるはずです。先々の予算の予測が立てやすいというのは、ご家族にとっては安心感を得られるひとつの指標になるのではないかと思うのです。安心感が得られるから心も平穏になれて、毎日が楽しくなっていくでしょう。
もちろん、電気自動車があることで電気代が高くなるのではないか、という心配もあるでしょう。充電が必要となるので、電気代という点だけを見れば高くなる可能性が高いです。
しかし、実際は電気自動車の充電とガソリン代とでは充電の方が安くなるという結果報告があちこちでなされています。
しかも今は公共の場所や観光地などで充電できる設備がありますので、そちらを利用することで自宅に充電設備を備える必要はありません。つまり、新たな設備投資がないので、ガソリン代よりも安くなる可能性が高いのです。
また、電気自動車はガソリンよりも手軽に燃料補給ができます。自宅に充電設備を設置すれば帰宅するたびに充電できます。あるいは、充電設備があるところで充電することも可能です。
つまり、日々生活するのに必要な電気があるところであれば充電できることになるので、ガソリンの輸入状況に左右されることなく燃料補給ができるのです。
ガソリンの調達は、そのほとんどが外国からの輸入に頼っているのが実情です。これは輸入状況によって自動車の燃料補給が左右されることを意味します。
自動車は私たちの生活にとって必需品となっているところも多く、その燃料の補給がコントロールできないので、不安要素が多くなります。
昨今のガソリンを取り巻く事情は特に不安定となっています。2015年の下半期より日本においてもガソリンの価格が下がっているため、知られていることとは思いますが、ここ最近原油価格は下落しています。
この原因は何かというと、原油の需要が伸び悩む中、石油の供給量が増加傾向にあること。また、それに加えてアメリカでのシェールオイルの増産も影響しています。つまりは供給過多の状態にあるというわけですね。
ではこの先、引き続き原油価格は下がったままなのかというと、そう言い切ることはできないでしょう。
何故かというと、現在原油は金融商品化されつつあり、原油価格が下がることに対して投資家が警戒するのを防ぐため、今後何らかの策がとられることが予想されるからです。
また、原油価格の下落が継続されたとしても、その後に待っているのは供給過多の解消と価格の上昇です。つまり、どちらに転んでも原油に頼るということは先を見越すことが難しく、常に不安定な状況と隣り合わせというわけです。
しかし、電気による燃料補給ができれば外国からの調達などは関係ありませんから、補給したいときに補給しやすくなります。価格の大きな変動に巻き込まれることなく燃料を補給できるのです。だから電気自動車は手軽に燃料補給ができるのです。
特に自動車通勤をしていたりレジャーに車を使っている人にとっては、自動車の燃料補給はいつも考えておかないといけない要素です。使えばなくなるのですから、どこで補給しようか、いつ補給しようかということは、運転する人のほとんどは頭の片隅に入れているはずです。
人によってはできるだけ安いタイミングで、とお考えかもしれないですし、あるいはギリギリまで使ってそのタイミングで補給する、と考えておられるかたもいらっしゃるでしょう。
そう考えることはいいことですが同時に心理的な負担にもなりかねません。
電気で燃料補給ができればその負担も軽くなるはずです。電気自動車はもっと手軽さを味わわせてくれるはずですから、この機会に電気自動車の利用を検討してみてもいいですね。
2016/11/16