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まだまだ準備中!?電力自由化による電力会社切り替えは緩やかなスタートに

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電力自由化による電力会社切り替えは緩やかなスタートに

 

今年に入って話題となっていた電力自由化ですが、事前に切り替えをした世帯は約33万世帯でと、比較的緩やかにスタートを切りました。その後も、電力事業に本格的に乗り出した企業は当初の予想を下回ったこともあり、新しい電力会社への電力供給の切り替えはやや減速しています。

 

その要因の一つに、家庭向けの電力供給の準備がまだ整っていないことがあります。事業者向けにはすでに導入されており、多くの企業は事業者向けへの準備は整っていたのですが、家庭向となると状況は異なってきます。事業者向けは特高・高圧電力、家庭向けは低圧電力となるため、設備や仕組みが異なってくるのです。電力自由化の導入が決まってから多くの会社が電力事業への参入を表明したものの、実際に参入しているのは数社にとどまっているのです。

 

現在、参入をしている会社はガス会社、携帯電話会社、鉄道会社、インターネット系の会社が多くなっています。これらはすでに家庭向けにサービスを展開しており、それらとセットで電力供給をしているのです。また、自社で発電をするわけでは無く、既存の電力会社から電気を供給してもらって各家庭に届けるというシステムを取っており、参入の障壁は比較的低かったと言えるでしょう。

 

また、先日は新電力の大手企業が倒産するという事態が発生しました。こういう事態を見て切り替えを考えていたユーザーが切り替えを止めるということも起きています。しかし、既存の電力会社は国の庇護もあって、特に経営状態が行き詰っているという状態ではありません。なので、この先しばらくは倒産の危険が無く、電気の供給に影響を与えることはないでしょう。新電力大手の倒産劇は、ユーザーの心理状況に影響を与えていると思われます。

 

電力自由化の本格稼働はこれからか

 

電力自由化の本格稼働はこれからと言えるでしょう。現在準備中の会社もあり、それらの準備が整いしだい、様々な企画や売り込みを行ってくると思われます。世帯向けに営業電話をしたり、ダイレクトメールや電子メールを使って取り組みの告知をしているところもあります。または駅ナカでチラシを配ったりしている姿も見られます。参入時期のめどが立てば、そこへ向けて顧客獲得に邁進すると思われます。

 

今後は、自社で発電して電気を供給するということもあるでしょう。現在は東京電力や関西電力などの電力会社から電気を供給してもらい、その電気を各家庭に送り届けるというところが多いです。ただ、少数ですが自社で発電して電気を供給するというところもあります。こういった会社も今後増えてくることが考えられます。

 

そして、家庭向けである低圧契約にも対応した新電力が少しずつ出そろうことでしょう。多くの会社が低圧契約向けの電力供給の準備をしており、その準備が当初予定よりも遅れているのです。そのようにして電力切り替えが緩やかなスタートになり、思いのほか申し込みの数が伸びや悩む要因の一つとなっています。

 

この状況をみても、電力自由化はこれからが本格稼働と言えるでしょう。今はまだ種まきをしている段階で、まだまだ電力自由化について知らない人も多いです。まずは知ってもらうことが必要になります。準備を整えつつ、認知してもらって準備が整ったら打って出る会社が今後は増えていくことでしょう。まずは年内までにどのようになるのかが注目です。

 

 

2016/07/07

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