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冬に跳ね上がる平均電気代、賢く暖房を使って節約を実現!

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家族が使用する毎月の電気代を確認していると、一年を通して特に冬の電気代が多いことに気づかれるかもしれません。

 

冬になると、エアコンやその他の暖房器具で電気を使用することが多くなり、さらに寒さで部屋に閉じこもりがちなるため、テレビ視聴や照明器具の使用時間も一層増えるからだと思われます。

 

それでも、近年はエコを心がける機運も高まってきており、たとえ冬であっても電気代を抑えるための数々の方法が提案されてきています。

 

ただし、家族が使用する電気代を節約するには、まずは平均的な電気代を知ることが必要です。冬に使用する電気代の平均を知ることで、今後の節電の計画も立てやすくなります。

 

それでは、一般の家族が使用する冬の電気代は、どのくらいが平均的なのでしょうか。この記事では、具体的なデータを元に整理してみたいと思います。

 

 

月ごとの平均電気代を再確認

家族が費やす平均的な電気代は月によって異なっており、一般公開されている直近(2013年)のデータによれば、以下のようになっています。

 

二人以上世帯の電気代平均

2013

電気代

1月

12,942円

2月

13,178円

3月

12,271円

4月

10,362円

5月

9,547円

6月

8,331円

7月

8,848円

8月

11,009円

9月

11,736円

10月

9,770円

11月

9,465円

12月

10,627円

(出典:総務省統計局「家計調査」家計収支編・年報)

 

以上から分かるように、やはり電気代が突出して高くなるのは1月から3月にかけて冬の寒い時期が中心のようです。その金額は12,000円を超えており、やはり寒い季節は家計を圧迫する大きな要因のひとつと言えるでしょう

 

 

冬の電気代を抑える節電作戦

上記で見たようにもっとも電気代が上がるのは寒い冬の時期であるため、一年間でのトータルな電気代を抑えるには特に冬の節電が効果的です。

 

そこで、冬の節電に効果的な方法を以下にご紹介します。

 

 1. エアコンのフィルターを掃除する

エアコンは使用し続けると、フィルターにホコリが溜まっていきます。そして、ホコリが溜まった状態でエアコンを使うと風量が低下するため、暖房の効率が悪くなります。経済産業省資源エネルギー庁が発行している『家庭の省エネ大辞典2012年版』によると、フィルターを月1~2回掃除することにより、年間で31.95kWhの節電になり、約700円の電気代節約になると言われています。定期的にフィルターを掃除することで、空気の排出が効率よくできるため、電気代を節約できます。

 

また、室外機にも注意を払いましょう。室外機の周辺にものを置いたり、取り付けカバーをつけていると、空気の循環が悪くなり暖房効率が悪くなります。電気代を節約するためにも、室外機の周辺にも気を配りましょう。

 

 2. 暖房器具の室温設定を20℃に

『家庭の省エネ大辞典2012年版』によれば、外気温度が6℃のとき、暖房の室温設定を20℃に設定すれば年間で53.08kWhの節電になり、電気代にして1,170円の節約になるようです。

 

ただ、暖房の温度を20℃にすると体感温度は下がるため、肌寒さを感じるかもしれません。対策として、20℃にする場合は、着るものを増やして対処しましょう。寒さは足元からやってくるため、まずは足元を暖めることが大切です。スリッパやルームソックスを買って、足を暖めると効果的です。スリッパを選ぶ場合、できるだけ暖かい素材や、保温性のある素材を使ったものを選びましょう。

足元の次は、背中から首周辺を暖めるために、ネックウォーマーやタートルネックを使うのがおすすめです。首回りを暖めると徐々に体全体が暖まります。

 

あとは、重ね着をして全身を暖めれば、室内の気温が少し低くても、寒くない装備の完成です。部屋の気温が少し寒いなと思ったら、暖房の温度を上げずにまずは、重ね着をしてみましょう。

 

 3. カーテン(ブラインド)を閉める

暖房使用時は、カーテンまたはブラインドを閉めることで外からの冷気を遮断することができ、暖房効率がアップして電力消費量も削減できると言われています。夜になったら、カーテンやブラインドにプラスして、雨戸を閉めるとだいぶ効果が違います。雨戸を占めていない場合、冷気が窓ガラスを通して室内へ入ってきますが、雨戸を閉めるだけでその冷気を防ぐことができます。

 

あとは、断熱性の高い絨毯を引くとさらに部屋が暖まります。というのも、冷たい空気は低いところへ流れるからです。お風呂を長時間放置しておくと、上の方に暖かい水が集まり、下の方に冷たい水が集まる現象と同じです。そのため、どうしても足元が寒くなりやすく、足元が冷えると体も冷えてしまうので、絨毯を引いて足元を暖めましょう。さらに断熱効果を高めたいという方は、隙間テープやガラス用の断熱シートを使うことで、より断熱性を高めることができます。

 

 4. サーキュレーター(扇風機)で空気を循環させる

暖かい空気は上昇する性質があるため、部屋全体を満遍なく温めるためには、サーキュレーターや扇風機を用いて天井近くに留まる暖気を部屋全体に循環させます。風の流れができると、体感的には少し寒さを感じるかもしれませんが、徐々に部屋が暖まります。

 

それに加えて、部屋の湿度を上げると効果があります。人は、乾燥しているところよりも、湿度が高いところの方が暖かいと感じる傾向があります。一つの例として、東南アジアは日本よりも赤道に近く、年間を通して気温は高いですが、体感的には日本の夏の方が暑いと言われています。その原因となっているのが、日本の高い湿度です。体にまとわりつくような湿度は、夏には嫌われる存在ですが、冬には体を暖めてくれる存在に早変わりします。室内の湿度を高めることができれば、暖房器具の温度も下げられるので、結果として電気代の節約になります。

 

5. 暖房器具を早めに切る

外出するときや寝る前など、暖房器具の前から動けないことはないでしょうか。長時間部屋を温めていた場合、暖房器具の電源を切っても少しの間は部屋の温かさは失われません。暖房の節約対策として、外出や就寝の数分前に暖房を切るようにしましょう。暖房器具は毎日使うものなので、こまめにこの対策をすると効果的です。

 

6. 就寝時は湯たんぽが効果的

寝るときは部屋が乾燥するのが苦手だから、エアコンを切るという人は多いのではないでしょうか。それでもどうしても我慢できず、エアコンをつけたまま寝ると、朝起きた時に口の水分がなくなり喉が痛くなる場合があります。

 

そんな寝るときの寒さ対策として、湯たんぽをおすすめします。先ほどお伝えしましたが、足元を暖めると体も一緒に暖まります。足湯で体が暖まる作用と同じです。寝るとき、布団の中は冷え切っているため、あらかじめ湯たんぽを入れておき、布団の中を暖めておくと、寒さを感じず気持ちよく就寝できます。

 

 

どの暖房器具を選ぶかというのもポイント

 

上記ですでに細かい節約のポイントには触れましたが、主に部屋を温める手段としてエアコンを用いていることを前提としてお話ししてきました。

 

しかし、もちろん暖房器具は他にも種類がありますよね。また、エアコンというのは広い部屋の空気を全体的に温めるのには適した方法ですが、狭い部屋では電気代を食うわりに効率が悪いこともあります

 

例えば、一人暮らしワンルームの部屋でじっとしている時にはエアコンを使うよりも、コタツを使ったほうが集中的に暖められる上に電気代は割安です。また、コタツだけでは部屋の空気が寒すぎる時は、オイルヒーターやハロゲンヒーターがおすすめです。

 

オイルヒーターとは、ヒーターの中にあるオイルを電気で暖め、放熱をして部屋を暖めます。放熱の効率性を高めるために、多数のフィンが付いているのが特徴です。デメリットとしては、オイルを暖める時間が必要なため、朝の寒い時間帯などは、少しの間寒さに耐えなければいけません。

 

オイルヒーターと同じく、ここ最近ハロゲンヒーターが人気のようでよく見かけますが、ハロゲンヒーターは空気をあまり暖めてはくれません。その代わり、ヒーターの前を集中的に暖めてくれるため、集中的に手足などを暖めたい時に使用するのが良さそうです。お電気代はオイルヒーターとハロゲンヒーターではあまり変わらないため、用途によって選ぶのが賢い選択です。

 

また、エアコンとこたつや電気カーペットをを並行して使うと効果的です。

以上のように、冬の電気代を節約する方法は、いずれもすぐに実行でき、また難しくない方法です。

 

特に家族の人数が増えるほど暖房器具による電力使用量が増えてしまいますので、少しでも電気代を節約したい場合は、上記の方法を定期的に試してみることをオススメします。

 

 

まとめ

2011年3月に発生した東日本大震災以来、日本のエネルギー事情は化石燃料に依存するようになり、それに伴い燃料コストが上昇し、連動して各ご家族での電気代も増加してきました。今後は再生エネルギーの活用による電気代値下げも期待できますが、それでもエネルギー事情の急激な変化は望めないでしょう。

 

だからこそ、各ご家族でできる所から電気代を安くする方法を、コツコツと試していくことが大切です。上記で見たように特に冬に電気代が上昇することから、この記事でご紹介した効率的な暖房の使い方が、電気代の節約にお役に立てると思います。

 

 

2017/03/17

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