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PPSが対象とする電圧区分(特別高圧、高圧)と今後の見通し


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電力自由化は2000年から実現しましたが、当初は特別高圧の需要家のみに対する自由化でした。その後順次、自由化の範囲が拡大され、現在では50kW以上であればPPS(新電力)からも電力の購入が可能になっています。

 

2015年6月現在では、「特別高圧」、「高圧」と呼ばれる区分で受電される場合の自由化が許されていますが、来たる2016年からは、「低圧」である一般家庭向けの電力についても規制緩和が行われる見通しです。

 

そこで、今回は、PPSが対象とする供給電圧の区分について今一度整理し、ご紹介したいと思います。

 

電圧区分とそれぞれに対応する設備の種類や規模

東京電力など既存の大手電力会社との契約では、供給電圧の違いにより「特別高圧」、「高圧」、「低圧」に分けられています。そして、それぞれの電圧に応じて電気料金が設定されています。

各区分の特徴は以下の通りです。

 

特別高圧

受電電圧は20,000V以上で、契約が2,000kW以上のケースが該当します。さらに、特別高圧は設備規模(供給電圧の大きさ)に応じて「特別高圧電力B」「特別高圧電力A」に分かれています。2000年4月に自由化対象となり、大規模施設に対応した区分となります。具体的には、主に以下の施設が対象となります。

 

電圧区分 対象施設
特別高圧電力B 大規模工場
特別高圧電力A デパート、オフィスビル、病院など

 

高圧

受電電圧は6,000V以上で、契約が500kw以上のケースが該当します。設備規模に応じて「高圧電力」「高圧電力A」「高圧業務用電力」といったように区分分けされています(東京電力の場合)。こちらの電圧は2004年4月に自由化対象となり、さらに2005年4月には50kw超の契約についても自由化の対象になりました。高圧が対象となるのは主に産業用途や業務用途であり、中規模のビル等が対象となります。具体的には以下の施設が該当します。

 

電圧区分 対象施設
高圧電力 中規模工場や中規模オフィスなど
高圧電力A 小規模工場や小規模オフィスなど
高圧業務用電力 中小ビルやスーパーなど

 

低圧

受電電圧は100v〜200vで、契約が50kW未満の一般家庭や個人商店向けの電圧になります。2015年6月現在では自由化の対象とはなっていませんが、2016年の規制緩和により自由化対象となる見込みです。

その規制緩和を見込み、すでにサービスの準備が始めているPPSもあります。例えば以下の例があります。

 

・近江電力株式会社

 

一般家庭向けのサービスとして既に予約が始まっているようです。

http://www.shiga-epco.net/%E6%96%B0%E9%9B%BB%E5%8A%9B-pps-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3/

 

・株式会社エネット

 

一般家庭サービスとしての提供はまだ行われていませんが、インタビュー記事にて同社社長の参入意欲を伺うことが出来ます。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0M90NG20150313

 

料金設定からみた電圧区分の違い

それでは、上記電圧ごとの違いを料金の観点から確認してみたいと思います。料金の違いを知ることで、対象となる設備の電気料金コストの水準が理解できます。以下のデータは東京電力のものですが、他地域の電力会社でも大きな違いはないと思われます。

 

特別区分 基本料金(単位kW) 電力量料金(単位kWh
※季節により異なる
特別高圧電力B 2,000V 1,630円80銭 14〜15円
特別高圧電力B 6,000V 1,576円80銭 13〜15円
特別高圧電力B 140,000V 1,522円80銭 13〜15円
特別高圧電力A 2,000V 1,630円80銭 14〜16円
特別高圧電力A 6,000V 1,576円80銭 14〜16円
高圧電力 (契約電力500kW以上) 1,782円00銭 14〜16円
高圧電力A (契約電力500kW未満) 1,269円00銭 15〜17円
高圧業務用電力 1,684円80銭 15〜18円

(東京電力公式ウェブサイトの料金情報を参考に作成)

 

PPSでは以上の区分を目安に、それぞれお得な電気料金削減プランが策定され、需要家にメニューを提案します。

 

まとめ

今回は受電契約における電圧区分についてご紹介しました。PPSが対象とする電気料金削減プランも、その区分に応じたものが需要家の状況に合わせて策定されます。2015年現在では「高圧」以上の契約にて電力自由化の恩恵を受けることができていますが、今後は「低圧」についてもPPSから電気を受けることが出来る見込みです。本記事が、PPSの活用をする際の電圧区分や対象の理解の助けとなれば幸いです。

 

(参考)
・東京電力公式ウェブサイト

http://www.kepco.co.jp/business/yakkan/index.html

・近江電力株式会社公式ウェブサイト

http://www.shiga-epco.net/%E6%96%B0%E9%9B%BB%E5%8A%9B-pps-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3/

・エネット株式会社公式ウェブサイト

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0M90NG20150313

2015/07/14