株式会社RecoD(れこど)

052-759-5222(全国対応)

株式会社れこどが運営する、エネルギーに関する日本最大級のブログメディア-エネルギープレス

テスラモーターズが発表した家庭用バッテリー、その魅力とは?


img_elon_musk_00

CEOイーロン・マスク氏

出典https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF

 

2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、日本では官民ともに、省エネ社会を進めるよう取り組みが強化され続けています。省エネ社会を推進するためには、太陽光発電システム、バッテリー、エネルギー管理システムなど多くの要素技術が必要となります。とりわけバッテリーに関しては蓄電容量が大きいほど高額になりやすく、そのため、バッテリー普及のためにはさらなる低価格化が鍵となります。

 

そのような状況の中、イーロン・マスク率いる米国テスラモーターズ社が、2015年4月30日に、家庭用バッテリー市場へ参入すると発表しました。その魅力的な価格帯により、テスラモーターズのバッテリーが大変注目を集めています。

 

本記事では、テスラモーターズの家庭用バッテリーとはどれほどの魅力があるのか、イーロン・マスク率いるテスラモーターズとともにご紹介します。

 

テスラモーターズが提供する家庭用バッテリーの特徴

2015年4月30日、米国の電気自動車メーカーであるテスラモーターズが、家庭用バッテリーを販売する旨を発表しました。2015年夏に出荷する予定で、今後は日本での販売も検討中のようです。

 

今回発表された家庭用バッテリーは「Powerwall」と呼ばれる商品であり、太陽光発電システムとの連携も想定されたリチウムイオン電池になります。サイズは130cm×86cm×18cmで、薄型の壁掛けタイプです。

 

価格は10kWhタイプで42万円前後(3500ドル)、7kWhタイプで36万円前後(3000ドル)とされており、設置費等は含まれていないものの、極めて低価格であることが分かります。

 

現在日本国内で提供されている家庭向けリチウムイオン電池は、数十万円から100万円以上のものが多く、国からの補助金を利用したとしても、Powerwallの方に割安感があります。

また、保証期間も10年(最長20年)であり、長期間の運用が想定されています。

 

コストパフォーマンスに優れたPowerwallが日本国内に普及すれば、価格競争によってバッテリー市場価格の低下に弾みがつくことも期待できます。

 

なぜテスラモーターズはバッテリーの低価格化を実現出来たのか?

以上でご紹介したように、テスラモーターズの家庭用バッテリー「Powerwall」は、非常に割安であることが魅力です。従来は高価であったリチウムイオン電池を、同社ではなぜ低価格化させることができたのでしょうか。

それは、テスラモーターズが電気自動車メーカーとしてバッテリー関連の技術を蓄積してきたからです。

 

テスラモーターズは、イーロン・マスク現最高経営責任者(CEO)(※)を中心としたシリコンバレーのエンジニアたちによって2003年に設立された電気自動車メーカーです。

(※)イーロン・マスク氏は民間のロケット・宇宙航空事業を展開するスペースXの創業者・現CEOでもあり、ペンシルベニア大学で物理学と経営学を修めた後、インターネット決済で有名なPayPalを創業した著名な起業家です。

 

同社は、電気自動車がガソリン車を超えることを証明したいという理念のもとで事業を展開し続け、これまでに「テスラ・ロードスター」や「テスラ・S」など優れた電気自動車を世に送り出してきました。

 

電気自動車において核となる技術の一つがバッテリーです。そのため、同社ではバッテリー関連技術を研鑽し続け、1回のフル充電で最長502キロの走行を達成するほどのバッテリー性能を実現しました。電気自動車を事業の核とする同社にとって、このようなこのような高性能バッテリーは極めて重要な要素であり、そのためバッテリーを量産化してきた経験が十分に有ります。

 

そこで、電気自動車の開発で培われたノウハウを家庭用バッテリーへ応用することで、高性能化、かつ低価格化が実現できたわけです。

 

テスラモーターズが引き起こすバッテリー市場の今後

テスラモーターズは、「Gigafactory(ギガファクトリー)」と呼ばれる大規模なバッテリー工場をパナソニック等と共同出資して建設を始めています。2020年には本稼働する予定で、年間のバッテリー生産規模は、2013年に全世界で生産されたバッテリー合計数を上回るとされています。

 

同工場において製造コストの大幅な削減が予測されているため、リチウムイオン電池の低価格化が促進され、その結果バッテリーの普及が一気に加速する可能性も考えられます。

 

また、さらなる技術革新や他社製品の価格競争のためバッテリー価格の低下に弾みがつき、リチウムイオン電池が一般家庭に行き渡る将来も、決して夢ではないでしょう。

 

まとめ

太陽光発電システムの活用には不可欠な装置である家庭用バッテリー。国からの補助金を受けることができるものの、やはり経済的な負担はそれなりに大きいと言えます。そのような高価格帯であり続けたバッテリー市場に対し、イーロン・マスク率いるテスラモーターズが参入してきました。電気自動車メーカーとしての同社の優れた技術力により、バッテリーの高性能化と低価格化に弾みがつき始めました。今後も技術革新によるコストカットや価格競争による低価格化により、家庭用バッテリーも一般に手に入りやすくなる可能性があります。テスラモーターズの今後の動向に注目しましょう。

 

(参考)
テスラモーターズ社公式ウェブサイト

http://www.teslamotors.com/powerwall

http://www.teslamotors.com/jp/gigafactory

2015/06/30