ドバイの超高層マンション!ザ・トーチ


出典 http://www.toychan.net/archives/2015/02/21_1205.php

アラブ首長国連邦のドバイにある超高層マンションとして有名なザ・トーチ。

 

ザ・トーチタワーと言われたり、ザ・マリーナ・トーチと言われることもありますが、2012年にドバイのプリンスタワーが完成するまで世界で一番高さのある高層マンションとして知られていた高層ビルです。

 

世界最高の座は奪われたもののドバイを代表する超高層ビルとして経済成長が著しいUAE、ドバイのシンボルとして今もなお人々を魅了しているビルになります。

 

ザ・トーチの基本的な情報

ザ・トーチはドバイにある高さ330mの79階建ての超高層マンションで2011年に完成されました。

ビルの建設当初は地上74階建ての高層マンションの予定でしたが、途中で当初の発注者からセレクトグループに計画が譲渡され、その際に建築コンサルタントが変わったこともあり建設に関する内容の変更が大きく行われ、ドバイ市からの許可も再取得の必要が発生するという問題が発生しました。

 

その結果、もともともの完成予定から3年近く遅れての竣工となり、676室の住居とホテルやレストランなどを含めた商業エリア6ユニットの建物が完成しました。

 

ザ・トーチと言えば2015年2月に発生したビル火災が印象に残っている人も多いかもしれません。

超高層タワーの50階付近から発生した出火は怪我人こそいなかったものの周辺地域の人を含めてさまざまな影響を出すほど衝撃的なものでした。

世界に名だたる有名な超高層マンションということもあり世界中の報道機関が一斉にそのニュースを取り上げましたが、実は今現在も外壁に焼け跡が残っているということで、居住はできてもビルそのものの外観に大きな損傷を受けてしまっています。

 

ドバイではまだまだこうした防火に対する安全政策が十分でないという指摘は多く、日本のビルも含めて再度さまざまな防火安全対策に世界中が注目しているところです。

 

ザ・トーチの特徴と魅力

ザ・トーチは中心部に円柱のようなデザインをあしらい、四隅に角を設けたその名の通りの松明(トーチ)のようなデザインが特徴の超高層ビルです。

建設当時はドバイで最も目立つビルにという意味を込めて作られたザ・トーチですが、周辺にはすでに超高層ビル群が立ち並び、ザ・トーチを超える建物も建設されてしまったためあまり目立たなくなってしまっています。

 

もともとザ・トーチは松明をモチーフにしたデザインですが、その周辺にある他の高層ビルに比べてデザインは特に突出したものではありませんでした。

周辺の高層ビルが曲面や尖塔、連棟などのデザインに特化したものだったので、あえてザ・トーチは箱型のデザインを取り入れ他との差別化を図っていました。

 

しかし2010年以降に竣工された周辺の超高層ビルはザ・トーチ同様に箱型のデザインを起用しており、結局のところ目立たなくなってしまったというわけです。

それでもザ・トーチのデザインは建築物的には非常に評価が高いもので、超高層マンションの用途に十分に合わせて創られたものです。

 

ザ・トーチの施設と周辺観光情報

ザ・トーチ自体は基本的に超高層マンションとしての役目を果たす建物で、外部からの出入りを多く目的とするものではありません。

そのため、プールやサウナ、レストラン、ショッピングエリア、眺望デッキなどは居住者の利用を目的としたものがほとんどです。

ザ・トーチの周辺は観光地ということもあり、さまざまな世界一を体感することができるようになっています。

 

世界一の水槽を誇る水族館をはじめ、ヤシの木型の人工島として有名なパームジュメイラ、ビーチ、ヨットハーバー、ショッピングモールなど1日では回りきれないほどたくさんの観光スポットが目白押しです。

 

そしてなんといってもザ・トーチ周辺にある超高層ビル群は観光目的でも訪れたい場所で、周辺の商用超高層ビルではザ・トーチの夜景を眺めながら食事をすることもできます。

 

ドバイの中心で揺れ動くザ・トーチ

ザ・トーチは2015年の火災の影響をいまだ受けているビルです。

建物としての美しさは残るものの、ドバイだけでなく世界中の超高層ビルに防火管理、防災対策などを強く訴えたことは言うまでもありません。

経済成長が著しいドバイには今もなお世界記録を塗り替えるようなさまざまなビルが建てられていますが、ビルのメンテナンスや管理に関しても今まで以上に力を入れて考えなくてはいけないところまで来ています。

ドバイに行った際には一度は必ず見てみたいザ・トーチですが周辺のビル群も含めてドバイから目がまだまだ離せません。