じつはスゴイ?!エレベーターミュージックの持つ効果とは?
出典 http://www.elevatordesigninfo.com/luxurious-custom-home-elevators
世の中には、「エレベーターミュージック」という音楽が存在します。
欧米では、エレベーターの中やホテルのラウンジ、レストランやカフェなどでかかっている音楽のことを指すものとして用いられているこの言葉。
今回は、私たちにとって身近な存在である、エレベーターミュージックの効果についてご紹介したいと思います。
エレベーターミュージックってそもそも必要なの?
日本では、エレベーターミュージックという名称よりも、バックグラウンドミュージック(BGM)という名称のほうがよく知られているでしょう。
ところで、エレベーターミュージックをかける目的とは、何なのでしょうか?
エレベーターミュージックと呼ばれる音楽は、いずれも心地のよい音楽には違いありません。ですが、なくても取り立てて困らないような音楽、と認識されていることもあります。
その例として、エレベーターの中や、レストランにわざわざ音楽を聴きに行く人は、たとえ存在したとしてもごく少数派でしょう。
ですが、エレベーターミュージックは、私たちに意外な効果をもたらしてくれます。
エレベーターミュージックには刺激を与える効果が?
エレベーターミュージックは、私たちに刺激を与える効果があります。
一般的なエレベーターミュージックの軽やかで柔らかなイメージからすれば、「刺激」という言葉に違和感を覚えるでしょうか?
しかし、刺激にもいろいろあり、エレベーターミュージックには、退屈を紛らわせる効果があります。
エレベーターに乗り込むと、限られた空間を他人と共有せざるを得ません。
そんな少し気まずい気持ちや、エレベーターに乗っている間のほんの数秒の間に感じるであろう退屈を、エレベーターミュージックは見事に緩和するものとなります。
エレベーターミュージックのマスキング効果とは?
エレベーターミュージックには、マスキング効果があります。
マスキング効果とは、騒音を遮断する効果とも言い換えることができるでしょう。もっと詩的な表現をすれば、エレベーターミュージックは「音のカーテン」と呼ぶこともができます。
もしも、エレベーター内やカフェなどで、エレベーターミュージックがかかっていないとすれば、どうでしょうか?
人の会話声や雑音が、いとも簡単にあなたの思考や注意を逸らすことになるでしょう。
また、もしもエレベーターミュージックがなかったとしたら、プライベートが周囲の人に筒抜けになるのを恐れて、カフェで会話に花を咲かせることも、難しく感じるかも知れません。
そのため、選び抜いたエレベーターミュージックをかけるカフェは、BGMがまったくないカフェよりも人気があるのです。
ストレスを緩和する効果があるエレベーターミュージック
エレベーターミュージックは、メンタルケアに効果を発揮し、ストレス緩和に、そして人をリラックスさせるなどの効果があります。
特に、比較的狭いスペースであるエレベーターに乗ることに、多少なりともストレスを感じる方もおられるはず。
そんな時、エレベーターミュージックがかかっているなら、不快な気持ちも和らぎ、快適にエレベーターを利用できると言えるでしょう。
空間のイメージを演出する効果のあるエレベーターミュージック
エレベーターミュージックには、演出効果があります。
例えば、ラグジュアリーなホテルのエレベーター内や、ホテルのラウンジでかかっているエレベーターミュージックには、その利用者にホテルの高級感を印象付ける効果があるでしょう。
他にも、エレベーターミュージックは、落ち着いた雰囲気のレストランを演出したり、おしゃれな空間のカフェを演出するのにも、一役買っています。
いかがでしたか?
私たちが日常的に耳にする音楽である、エレベーターミュージック。
エレベーター内でかかっている、当たり障りのない音楽と評価されることもあるエレベーターミュージックですが、私たちにとって素晴らしい効果があることが理解できました。
これまで何気なく聞いていたり、気にも留めていなかったりした音楽ですが、エレベーターミュージックには思いやりの気持ちや、人への配慮が込められていると言えるのではないでしょうか。