大阪ベイサイドを望む夜景が圧巻「大阪府咲洲庁舎」


img_nightview_cosmo_10大阪の中心街、梅田から地下鉄を乗り継ぎ、南港ポートタウン線「トレードセンター前駅」徒歩4分のところに、大阪府咲洲庁舎があります。

名前にもついている咲洲(さきしま)は、大阪府大阪市住之江区にある人工島のことで、住宅地である「南港ポートタウン」、このビルを含む大規模な施設が集積する「コスモスクエア」、マンション・商業施設・大学などもあります。大阪府咲洲庁舎は高さ256メートル、地上55階、地下3階建ての超高層ビル。愛称は「コスモタワー」で、こちらの名前の方が浸透しています。

このビルはもともと、大阪ワールドトレードセンタービルディング、略称は「WTC」という名前でした。世界各地にあるワールド・トレード・センター(世界貿易センター)ビルディングの一つとして、1988年に開業しました。

しかしアクセスの悪さやバブル崩壊のあおりを受けて、空きオフィスや空きフロアも出る事態となったのです。そこで、大阪市は市役所にあった港湾局、水道局、建設局、環境局や、第三セクター、関連会社などを多数移転し入居させました。

しかし後に今度は大阪府がこのビルを買収し、大阪市の部局はATCや大阪市中央卸売市場へ移転し、2011年9月に市部局はすべて移転が完了しました。今の名称・体制になったのは2010年6月のことです。民間・行政両方の複雑な事情を乗り越えて来たビルと言えるでしょう。

 

「1000カラット展望舞台」と呼ばれる展望台

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出典 http://yakei.jp/japan/

このビルの高さは256メートルで、あべのハルカス、横浜ランドマークタワー、りんくうゲートタワービルに次ぐ、日本第4位の高さです。

最上階の55階には、カフェなどが併設された展望台がありますが、この展望台の高さも日本第4位、東京タワーや梅田スカイビルの展望台より高いのです。

1階からシースルーエレベーターで、約80秒で一気に52階へ到着します。そこからロングエスカレーターで55階へ。360度回遊式の展望台で、東西南北四方の関西の夜景を楽しめます。

窓にも工夫がされていて、足下から天井までガラス張りで、上に行くほど外に向かって飛び出すよう傾斜がつけられています。近くまで行くと、本当に景色に向かって飛び込んでいくような臨場感が味わえます。高所恐怖症の人はちょっと恐怖さえ感じるほどです。

特に美しい夕焼けから少しずつそれぞれの建物のライトが点灯し始め、だんだん宝石を散らしたような夜景になっていく、その移ろいがすばらしいです。カップルにうれしいのが、「カップルシート」。シートの間にしきりがあって、普通のベンチよりプライベートな空間を楽しめます。ついつい長居してしまいそうです。

 

地上200メートル 空の上でのウエディング

このビルには、素敵な結婚式場があります。地上200メートル、49階にあるMontjuic (モンジュイック)は一日限定2組の完全貸し切りの結婚式場。

チャペルはガラス張りで大阪港の大パノラマが広がっています。こんなに空に近く、景色のいいウエディングができるのは日本でもあまりないのではないでしょうか?淡路島、明石海峡大橋、関西国際空港などまで一望できます。

主役のお二人はもちろん、招待された方も心に残るお式になること間違いなしです。このビルの展望台でデートを重ねたカップルにとっては、思い出の景色の中でウエディングなんて、最高ですね。

 

展望台では、「Real Night View ~60分間のシャッターチャンス~」として室内照明をすべて落として真っ暗にする、夜景を撮影するカメラマンにとって嬉しいイベントが開催されています。

ガラスへの映り込みがなくなるので、夜景がとっても美しく撮影できます。

他には夕陽がきれいな秋に、展望台よりさらに上の第二展望台を開放してくれます。第二展望台は屋外でガラス窓がないので、写真撮影にもぴったりです。

ハロウィンイベント、フリーマーケットなどイベントもたくさん、一年中楽しめる超高層ビルです。