エレベーター検査のプロフェッショナル!昇降機検査資格者とは?


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エレベーターの安全を守るため、エレベーター検査のプロとして活躍している人々がいます。

それらの人々は、「昇降機検査資格者」として知られていますが、いったいどのような資格なのでしょうか?

 

昇降機検査資格者とは?

エレベーターやエスカレーターは、その大小の規模に関わらず定期的に検査を行うことが、法律によって義務づけられています。

昇降機検査資格者は、エレベーターやエスカレーターの安全確保のための検査を行うことのできる資格保有者です。

しかしながら、昇降機検査資格者の資格は、エレベーターなどの昇降機検査だけに止まらず、観覧車やジェットコースターなどの検査も行える、幅広い活躍をすることができる資格です。

 

どうすれば昇降機検査資格者になれるの?

昇降機検査資格者の資格を取得しようと思うなら、昇降機検査資格者講習を受講する必要があります。

国土交通大臣の認可を受けたこの講座をすべて修了し、修了考査に合格してはじめて昇降機検査資格者として認められることになります。

毎年、東京では10月の間に2回の講習が実施され、大阪においては11月に2回の講習が行われています。

4日間で学ぶことができる主な講習科目としては、昇降機・遊戯施設定期検査制度総論から建築基準法令等、そして昇降機概論や昇降機検査標準など、合計で10科目を履修することが求められます。

しかしながら、建築整備士の資格保有者や建築整備検査資格者は、建築学概論の学科の受講が免除されることになります。

昇降機検査資格者講座の修了考査では、全科目修了後に30問のテストを受けます。20問以上正解で合格となるため、しっかりと講座内容を把握しておくことが大切です。

 

昇降機検査資格者講座の受講資格とは?

たとえエレベーター検査のプロになりたいと思ったとしても、どんな方でも昇降機検査資格講座を受講できるわけではありません。

昇降機検査資格者講座を受講するには、受講資格を満たしている必要があります。

受講資格には、大学や短期大学、および高等専門学校などにおいて機械工学もしくは電気工学などを専攻し、昇降機や遊戯施設に関連した実務経験を2年~4年ほどの間積むことが求められます。

また、機械工学や電機工学を専攻できる大学や専門学校を卒業していなかったとしても、昇降機や遊戯施設に関連した実務経験が11年以上ある場合は、受験資格が与えられます。

建築行政に関して2年以上の実務経験のある方や、建築行政外で昇降機や遊戯施設に関した法令に執行に関連して5年以上の実務経験を積んだ方も、昇降機検査資格者講座への参加を認められます。

一方、建築基準適合判定資格者や一級建築士、二級建築士の資格を取得している場合には、実務経験の有無に関係なく、受講が認められます。

 

昇降機検査資格者はどんな職場で活躍できる?

昇降機検査資格者でなかったとしても、通常点検や故障修理など、エレベーター会社スタッフとしてで活躍することは可能ですが、資格保有者であれば資格手当ての支給を受けることができるなど、給料の面でも優遇されることもあるでしょう。

メンテナンススタッフとして活躍できる昇降機検査資格者は、スキルアップしたい方にとってぴったりな資格です。

エレベーター保守・点検会社に勤めているのであれば、昇降機検査資格者は、ぜひ取得しておきたい資格だと言えるのではないでしょうか。

 

エレベーターの法定検査を行うのであれば、昇降機検査資格者の資格が必要です。

私たちが普段何気なく利用しているエレベーターも、昇降機検査資格者といったエレベーター検査のプロたちが、しっかり安全確認をしてくれているからこそ、安心して利用できるのではないでしょうか。

エレベーターの保守・点検業者をお探しの際には、ぜひお気軽に「れこど」までご連絡ください。