浴槽は頑張らずに楽してお掃除 ホテル清掃のプロが方法を伝授
出典 http://www.cera.co.jp/column/blog/535/
みなさんこんにちは、ビルクリーニングのプロ水無瀬です。
お風呂場で一番きれいであって欲しいところと言えば、浴槽です。
お湯を入れて体を浸けるところですので、浴槽が汚いとなんだかリラックスできませんからね。
私もホテルの掃除などで一日に30部屋以上の浴槽を洗ったことがあります。
この時、なぜか浴槽で毛染めをされた御客様がいらっしゃいまして、浴槽が真っ黒になってしまい、死ぬ気で落とさないといけない羽目に遭ったこともあります。
こうした苦労も経験できたからこそ、皆様のお役に立てるお掃除の技術を伝えることができると思っています。
今回は、ご家庭での浴槽のお掃除方法をお伝えしたいと思います。
浴槽はどんな風に汚れるの?
浴槽自体は人間が裸で体を入れるところですので、ツルツルした素材、強化プラスチックやホーロー、タイルなどで出来ています。
当たり前ですが、浴槽はお湯を入れて人間が中に浸かります。
ですので、浴槽にくっつく汚れは垢や脂肪分といった油汚れと水垢になります。
強力なお風呂用洗剤として酸性洗剤が販売されていますが、これはアルカリ性の汚れである水垢を落とすために酸が配合されています。
油汚れは普通の洗剤で落とせますので、それで落ちない汚れを酸で落としてしまおうという考えから強力お風呂用洗剤と呼ばれているようです。
お掃除で浴槽が傷ついてしまう
強化プラスチック、ホーロー、タイル。
どれも風呂釜で当たり前に使われている素材ですが、比較的柔らかい素材です。
なにと比較して柔らかいかというとタワシです。
浴槽の汚れが落ちにくいからといって、硬いタワシやスポンジの裏でゴシゴシこすり過ぎてしまうと傷がついてしまいます。
普通の洗剤、中性洗剤やアルカリ洗剤で落ちない汚れがあったら、まず酸性洗剤を試してみましょう。
それも洗剤をかけて、すぐにこすってしまうのではなく、洗剤をかけてから2分ほど置いてからスポンジなどでこすってみましょう。あっさり取れるはずです。
なお、強化プラスチックやホーローに酸を置いたままにすると腐食させてしまいますので、汚れが取れたら水でよく洗い流してください。
水で流してしまえば、酸性洗剤が風呂釜に悪戯をすることはありません。
浴槽に水垢をつけないためには
水垢の原因は水の中に含まれる金属イオンです。
水の中に含まれる金属イオンが水分が蒸発して取り残されることで水垢と呼ばれる白い汚れになってしまいます。
ですので、お風呂のお湯を抜いたり、お風呂のお掃除が終わった後はバスタオルで余分な水分を拭き取り、換気扇をつけるか窓を開けて浴槽の水分を乾燥させてください。
水がなければ浴槽に水垢がつくことはありません。
お風呂の後、一日の終わりで面倒かもしれませんが、きれいなお風呂に入るためには欠かせない手間だと思います。
まとめ
浴槽のお掃除について、注意したいポイント
- 浴槽につく汚れは油汚れと水垢です。
取れない汚れは水垢なのでお風呂用酸性洗剤を使います。 - 浴槽はタワシより柔らかい素材で出来ています。
ごしごしこするくらいなら、洗剤の力に頼りましょう。 - 浴槽の水分を放置しないことで水垢を予防することができます。
以上の3点となります。
浴槽は毎日使う場所なので、きれいを保ちたい場所ですよね。
ですが、きれいにしたいと頑張ったために傷だらけにしてしまっては勿体無いです。
どうやったら傷をつけずに汚れだけを落とすことができるのか。
それは洗剤だったり、温度だったり、別の道具だったり、時間だったりします。
必ず方法はありますので、皆様と一緒に考えることができればとても幸せに感じます。