この冬実行したいオフィス、ビルの節電対策!-照明編-


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オフィスビルの消費電力全体の中で暖房、照明、OA機器の3つが占める消費電力はなんと全体の82%にもなるそうです。
そのため、節電対策には空調、照明、OA機器の使用方法を見直すことが効果的といえるでしょう。

この冬オフィス、ビルでの節電対策を考えている皆様に今回は照明の節電対策をご紹介します。

 

照明の運用面の見直し

照明は冬のピーク時で消費電力全体の33%を占めると言われているため、照明にかかる電力を削減することは大きな効果が期待できます。

まずは、不必要な照明をつけっぱなしにしていないか確認してみましょう。

「人がいない場所の照明は消す」という意識を持つと改善に役立つかもしれません。誰もいない部屋の照明が一日中つけっぱなしになっていることはないでしょうか。
もしくは、トイレや物置など常に人が居るとは限らない場所の照明をつけっぱなしにしていることはありませんか?
こういった部分をこまめにチェックすることで節電効果が期待できます。

また、節電目的で蛍光灯の一部を照明器具から外すいわゆる間引き点灯を最近よく見かけるようになりました。一見節電効果が期待できそうな間引き点灯ですが、蛍光灯は減らしているのに消費電力が減らない、もしくは消費電力が増えてしまうかもしれません。

照明器具には電流を制御するために安定器がついています。照明器具によっては蛍光灯が外れていても、内部の安定器が継続して電力を消費している場合があり、この状態では通常点灯時と消費電力が変わりません。

同様に、蛍光灯を外すことで通常点灯時よりも大きな電流が安定器に流れるケースもあります。この場合には消費電力が増すばかりでなく、照明器具が高熱を発する、ブレーカーが落ちてしまうなどの危険性があるためさらに注意が必要です。

節電効果を安全に得るためには、間引き点灯を行う前に必ず間引き点灯可能な器具であるかメーカーに確認したほうがよいでしょう。

 

照明器具の設備面の見直し

照明器具をLEDに取り替えるという話も最近よく聞くようになりました。取り替えることで実際にどれくらいの節電効果が見込めるのでしょうか。

オフィス、ビルなどで使われている蛍光灯はいわゆる40形と呼ばれる長さ120cmのものが多いのではないかと思います。40形1本の消費電力はおよそ40W、同程度の明るさで照らすLED照明1本の消費電力はおよそ22Wで取り替えることで45%程度の節電効果が期待できます。

また、物置やトイレなどでは白熱電球を使っていることも多いのではないでしょうか。白熱電球は蛍光灯よりもさらに節電効果が高いと言われていて、60W形であれば同程度の明るさのLED照明の消費電力は10Wで比較すると83%程度の節電効果が期待できます。

照明器具を全てLEDに取り替えるようとすると多大なコストがかかるため、なかなか手を出しづらいかもしれません。そういった場合には、まず電球タイプのものをLEDに切り替えてみるのはいかがでしょうか。

 

オフィスの光の割合を見直そう

一般的なオフィスの推奨照度はJIS照度基準(JIS Z9110)で750ルクスとされています。
ただ個人の見え方の違いや作業内容によって幅が出るため、例えばキーボード操作、計算を行う場合の推奨照度は500ルクスとされています。

ここで考えたいのはオフィスの光の割合です。天井照明のみでオフィスの机上の明るさを750ルクスに保とうとすると、天井から机を照らすため全体に強い光を発しなければなりません。
そうすると机上で快適に仕事ができる明るさにはなりますが、机上だけでなく通路なども同様の光で照らしてしまい、効率的ではありません。光の割合を最適化するために「タスク・アンビエント照明」という考え方を導入するのはいかがでしょうか。

「タスク・アンビエント照明」は天井の照明と卓上照明を併用することで推奨照度を確保するという方式です。
導入事例としては、天井照明による机上の照度を300ルクスに抑えて、不足している200〜450ルクスを卓上の照明で補うという例があります。
卓上照明は至近距離から照らすため、消費電力が低いものでも十分に事足ります。

「タスク・アンビエント照明」を採用すると天井照明の消費電力を抑えることができ、節電効果を見込むことができます。

 

まとめ

  • 照明をこまめに消すことを心がける
  • 間引き点灯を行う前に効果的かどうかを確認する
  • LED照明への変更で得られる節電効果を確認する
  • 「タスク・アンビエント照明」でオフィスの光の割合を考える

 

以上いかがでしたでしょうか。この情報が皆様の節電に役立てば幸いです。
ご紹介した方法以外に電力プランの見直しをすることも有効な節電対策です。

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