この冬実行したいオフィス、ビルの節電対策!-暖房編-


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突然ですが、冬のオフィスビルの中で電力を多く使っている部分はどこかご存知でしょうか?
資源エネルギー庁の推計では暖房、照明、OA機器の3種類の消費電力量が多く、この3つが占める割合はなんと全体の82%にもなるそうです。

そのため、空調、照明、OA機器の使用方法を見直すことが効果的な節電対策になると言えるでしょう。

この冬オフィス、ビルでの節電対策を考えている皆様に今回は空調(暖房)の節電対策をご紹介します。

 

空調設備運営面の節電対策

寒い冬はついつい暖房の設定温度を高く設定しがちなものですが、設定温度を一度見直してみましょう。

環境省は冬の期間の設定温度を1日通して20℃に設定することを推奨していて、空調設備の設定温度は1℃低くすることで10%の消費電力削減が見込めることが実証されています。
設定温度を見直すことは最も簡単に節電効果が期待できる方法の一つです。

また、暖房をつけていると少し室温が高くなりすぎて一旦電源を切り、少し寒くなってきたのでもう一度電源を入れる。そんな経験はありませんか?

空調設備は運転開始後しばらくの間多くの電力を消費してしまうので空調をつけている時間は短くなっていても消費電力量が上がってしまうケースがあります。
そのため、電源オンオフを控え、室温が高くなりすぎない程度に設定温度を下げることが節電につながります。

オフィスやビルによっては、設定温度の割に暖かさをあまり感じないというケースもあるかと思います。
そういった場合に、サーキュレーターを活用することで改善が見込めるかもしれません。

夏に使うものと思われがちなサーキュレーターですが、冬は暖かい空気が高い場所に留まってしまうため、サーキュレーターで空気の流れを作り暖かい空気を循環させることは効果的な方法なのです。これにより設定温度を下げても満足いく体感温度を得られ、節電につなげることができます。

 

空調設備面の節電対策

次に、運用面だけではなく空調設備そのものにも目を向けてみましょう。

特に忘れがちなものは空調設備のクリーニングです。
どれだけの間クリーニングをしていないか、メーカーや大きさの違いなどにより得られる効果にばらつきはありますが、数年間フィルターや室外機、熱交換器の洗浄を行っていない場合クリーニングを行うと2割から3割の消費電力削減につながるケースが多いようです。
この機会に空調設備を最後にクリーニングしたのはいつか調べてみるのはいかがでしょうか?

また、空調設備自体の消費電力が高い場合があります。
空調設備は新しい製品がでるにつれて消費電力も下がっている傾向にあるため、古い設備を使い続けていると最新のものと比べて消費電力に大きく差が出てしまう可能性があります。
一例では15年前の空調設備が最新のものと比べ5倍の電力を消費していたというケースもあるようです。

空調設備は一度設置するとなかなか交換ができないものですが、購入から長い月日が経っている場合買い換えることで節電につなぐことができるかもしれません。

 

ウォームビズ

近年クールビズは浸透してきているように感じますが、ウォームビズはまだまだ浸透していないのではないでしょうか。

手軽に体感温度を調節できる服装を用意することで暖房の設定温度を下げたとしても冬のオフィスを快適に乗り切ることができるかもしれません。

ウォームビズのポイントは上着、インナーウェア、首まわりの3点です。
上着は普段使用しているジャケット以外にすぐに羽織れるカーディガンを用意しておくとその時の体感温度に応じて使い分けることができ、便利です。

インナーウェアは保温性のあるものを使用しましょう。各メーカーが様々な機能を持ったものをだしているので自分の目的にあったものを着用することをおすすめします。