フランクフルトを一望!ドイツのシンボル「マインタワー」
http://blog.his-j.com/frankfurt/2015/01/his-d247.html
ドイツの商業、金融の中心都市であるフランクフルトの中心に立ち並ぶビルの中にそびえたつマインタワー。
高層ビルの多いフランクフルトの街中でも5番目の高さを誇り、観光客が上がれるビルとしては一番高いビルになります。
フランクフルトの素晴らしいパノラマを一望できるということもあり、さまざまな商業施設や企業、領事館までも入居するマインタワーについて基本的な情報を踏まえながら、ビルという観点からも詳しくご紹介しましょう。
フランクフルトの中心、マインタワー
フランクフルトの中心部に建築されたマインタワーは地上56階建て、地下5階建て、高さ200mもある超高層ビルです。
マインタワーは1996年から1999年にかけて建築されたビルで、低層階には従来のビルのような外観を施しながら、上層部には全体が青いガラスで作られた円柱型の建築が採用されています。
マインタワーには定員26人のエレベーターが3機ほど設置されており、そのうちの2機は1秒間に7メートルというスピードで上昇することができる、ドイツ国内最速のスピードを誇るものです。
マインタワーの53階から最上階にかけてはレストランやバーがあり、展望デッキからはフランクフルトの街並みを見渡すことができる絶景が楽しめます。
ドイツの経済発展の象徴
マインタワーの名前はフランクフルトを流れるマイン川からつけられたものです。
ビルとしての高さは200mですが、電波塔としても活用されているタワーで、アンテナまで入れると高さは240mにもなります。
ドイツの中でも金融街、経済の中心として発達してきたフランクフルトのマイン地区はアメリカのマンハッタンと掛け合わせた言葉でマインハッタンとも呼ばれるほどです。
金融とビジネスのハブでもあり、世界でも屈指の株式取引所の本拠地があり、欧州中央銀行なども置かれているこの地区は戦後急速な経済成長を遂げ、その象徴としてたくさんのビルが立ち並びました。
マインタワーはフランクフルトのシンボル的なビルでもあり、ビジネス街の中心ビルであって一般観光が許された珍しいビルです。
ビル内にはヘッセン=テューリンゲン州銀行の本店やメリルリンチ、ブラックロックのドイツ国内法人、テレビ、ラジオ局のスタジオ、さらにはオーストラリア総領事館なども入居しています。
そのため、ビルのセキュリティーは非常に厳しく、マインタワーの重要性を強く認識するポイントでもあります。
ゲーテハウスとともにマインタワーを観光
マインタワーは基本的に商業用のビルですが、53階から上層部にはレストランやバーなどが入り、展望デッキもある観光スポットです。
それほど多くはないもののお土産店もいくつかあり、ロビーでは自由に鑑賞できる現代アート展が開催されています。
マインタワー周辺は基本的にはオフィス街で、ドイツ屈指の様々な高層ビル建築を楽しむことができますが、なかなか観光スポットというものは多くありません。
それでもフランクフルトで有名なアルテオーパーと言われる旧オペラ座やミュージカルが行われるシアターなどがあり、近代的な芸術に触れることもできます。
ゲーテが育ったといわれるゲーテハウスがあるのもこの地区で、戦後に建てられた様々な金融ビルそのものがこの地区の観光スポットでもあります。
新しいドイツを牽引する
ドイツにあるマインタワーはたった3年という短い工期で建てられたドイツの超高層ビルです。
建設から15年以上も経つ今でもなお設置されているエレベーターのスピードはドイツ最速のもので、その威厳とドイツ発展の象徴を誇示するかのようにオフィスビルとしては珍しく一般公開もされている建物です。
洗練されたデザインと今でも変わらぬ美しさを誇るマインタワーの外観は歴史ある国ドイツにおいて、新しい時代を切り開く重要な役割を果たしていたように感じます。
近代ドイツの発展に大きく貢献したマインタワーはドイツに行った際には一度は必ず見ておきたい建築物です。