意外にカンタン!デリケートな壁紙のお掃除・補修方法


wall

みなさんこんにちは、ビルクリーニングのプロ水無瀬です。

お掃除をしていて床にゴミが落ちていたらすぐに気づきます。ですが垂直面、壁紙についてしまった汚れというものはなかなか気づきにくく、また気づいても取り除くのが意外に難しかったりします。

壁に汚れがついているとそのまま目に止まりますので意外に気になってしまうもの。

今回は壁紙についてしまった汚れの簡単な落とし方をお伝えしたいと思います。

 

壁紙の材質、それに付着する汚れについて

壁紙はお部屋の印象を決定するもので様々な材質があります。

ビニールクロス、紙クロス、織物クロス、木質クロスなどがあり、ビニールクロス以外は汚れを内部に染み込ませてしまう性質があります。

また、それに付着する汚れは液体の他に料理などで発生する油煙、そう油も加熱することで蒸気になり、壁紙などを変色させてしまうことがあります。タバコの煙なども黄色く変色をさせてしまいます。

また子供の落書き、これはインクやクレヨンなどですが落とすのが大変だったりします。他に長い間家具を置いていた場所に生じる黒い煤汚れなど、壁紙には意外にたくさんの汚れが付着するものです。

 

壁紙をお掃除する際に気をつけること

壁紙は壁面に接着剤を塗布してビニール、布、紙などのクロスを貼り付けているものです。

私たちは日本家屋という建物の中で長年暮らしていましたので濡れた雑巾でゴシゴシこするという掃除が伝統文化になっていますが、布、紙などのクロスをこすって掃除すると壁紙を傷つけてしまいます。

ですので、よく絞った雑巾でこするのではなく、ポンポンと優しく汚れを叩いて壁面から雑巾へ汚れを移し替えるのが壁面の掃除の基本となります。

タバコ、料理などの油汚れは洗剤拭きが必要となりますが、こちらもクロスを痛めないように中性洗剤を使用してください。

汚れをポンポンと叩いて浮かし、やはりよく絞った雑巾で軽くすすぎ拭きを行うと汚れを取り除くことができます。

 

壁紙が剥がれている、もしくは傷ついている場合の対処法

壁紙は接着剤で壁面に接着しているものですので湿気、温度変化などで次第に端から剥がれていきます。
剥がれたままにしていると何かに引っ掛けてさらに剥がれたり破れたりしてしまいます。

こちらはホームセンターにあるクロス用接着剤と養生用テープがありますので、剥がれた場所を接着してから上から養生テープを貼って固定することで簡単に直すことができます。

接着する面はできるだけ汚れ、古い接着剤を取り除いてから、塗布する接着剤は少なめにして塗って下さい。多く塗っても接着する力は変わりませんし、はみ出して汚してしまいます。
季節によりますが丸一日置いておけば接着できると思います。

固定するためのテープは必ず養生用テープを使って下さい。ガムテープ、セロテープなどの普通のテープは接着剤が壁面に残ったり、剥がす際に壁紙を傷つけたりする場合があります。

また壁紙が傷ついていてどうしても気になる場合は上から同系色で塗ってしまう、または同系色のテープを貼り付けてしまうという方法もあります。最初は気になりますが、意外に慣れてしまうもので初見の人は気づかなかったりします。

なお、塗る場合は水性のクロス用塗料を、テープは補修用テープを使用してください。こちらも油性塗料を塗ったり、普通のテープを使用すると後日取り除くのが大変になります。
いかがでしたか?
● 壁紙には様々な材質がありますが、汚れを内部に取り込んでしまう性質の壁紙があります。

● 壁紙は傷つきやすいのでゴシゴシこするのではなくて、上から優しく叩いてからすすぎ拭きをしましょう。

● 壁紙を補修することもできますが、専用の補修材を使用しましょう。うかつに家庭にあるテープなどを使用するとかえって壊してしまう場合があります。

 

アパートの引っ越しでよく壁紙の貼り替えが問題になることがあるくらい、壁紙のコンディションはお部屋の印象を左右します。
できれば明るくて清潔な部屋で毎日を過ごしたいものですよね。

壁紙というものは時間を掛けて徐々に汚れていくものなので意外に気づかないのですが、かなり汚れていることがあります。雑巾で拭いてみると真っ黒だったりということはよくある話で、花粉症などのアレルギーの原因になってしまう場合もあります。

よし、今日は大掃除をするぞと思い立ったら、ぜひ壁紙もチェックしてみてください。