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バイオマス発電の現状と今後の課題


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再生可能エネルギーの一つであるバイオマス発電。「バイオマス」とは、植物などの生物を由来とした資源のことを指し、生ゴミや燃えるゴミ、木くずや間伐材などがバイオマス燃料として利用されます。よって、様々な種類の廃棄物や未利用の間伐材などを有効活用できることから、バイオマス発電は太陽光発電等と同様に、私達が利用する電力源として大きな期待が持たれています。
 
また、バイオマス発電はCO2の増減に影響を与えないカーボン・ニュートラルと呼ばれる発想で活用されることから、地球環境に優しい発電方式とも言えます。

 

このように、優れた特徴を持つバイオマス発電ですが、現状では解決するべき課題も残されています。

そこで今回は、バイオマス発電の現状について整理し、どのような課題が残されているかをご説明したいと思います。

 

 

現状と課題1:持続的な燃料調達に懸念

バイオマス発電を持続させるためには、燃料となるバイオマス資源を持続的に調達し続ける必要があります。

しかし、発電に活用できる資源の流通量には限りがあり、例えば間伐材については他の活用方法があることから流通量は多くないことが現状です。
 
さらに、木材という森林資源の活用によって森林減少が促進されるのは好ましくありません。ゴミとして捨てられるものを有効利用するという、環境に優しい発電方法だったはずのものが環境破壊を進めては元も子もありませんよね。つまり、バイオマス発電に必要な資源は恣意的に生み出すことが難しく、その結果、資源減少により調達がより困難になる可能性も考えられます。

 

また、固定価格買取制度において、バイオマス発電は再生可能エネルギーの中でも高めの買取価格になっています。

そのため、発電事業に参入する事業者も増加し、燃料となるバイオマス資源のさらなる獲得が促進されました。

よって、今後はバイオマス資源の市場価格が変動する可能性が有り、調達に影響を及ぼす可能性もあります。

 

大規模な発電施設になれば、その運用コストに見合う資源を調達し続ける必要があります。
しかし、発電設備コストに見合うだけの安定した燃料調達が、今後も継続して(固定価格買取制度の20年間に渡って)可能かどうか懸念が残っています。

 

多くの再生可能エネルギーが太陽光や風力などの自然のエネルギーに頼っているために、日々その資源の状態の変化によって発電量も左右されています。そう考えると、資源さえ安定して調達可能であれば、発電量に予想外の影響などもないため、バイオマス発電はこの問題を抜け出せば再生可能エネルギーを利用した発電の中でもかなり利用しやすい方法となるのではないでしょうか。
 
 

現状と課題2:発電効率に向上の余地あり

大型のバイオマス発電でも、現状の発電効率は20%程と言われています。

他のエネルギーと比較すると、例えば水力発電の発電効率は80〜90%、風力発電は約40%であり、バイオマス発電は必ずしも高効率な発電方式とは言えません。
 
そのため、さらなるバイオマス発電のさらなる技術革新が望まれます。また、平成21年に発表された「長期エネルギー需給見通し(再計算)」の計画では、平成32年時点での発電量の目標を平成17年のおよそ2.5倍としています。

 

 

現状と課題3:各種コストが発生する

バイオマス発電は、そのエネルギー源となる種類が多岐にわたります。
それに伴い、燃料の種類に応じて固定価格買取制度の買取価格も異なっており、バイオマス資源を適切に分別して燃料の出所証明が求められます。

もし、適切な出所証明が用意できない場合は最低価格での買取価格になってしまうのですが、複雑な流通を経た資源の場合、資料の準備と管理に時間的なコストが発生します。

 

また、「現状と課題1」で述べたこととも関係しますが、バイオマスによる発電事業を継続させるためには資源不足の可能性が否めず、その結果、資源輸入に頼ることになります。

しかし、その場合は為替変動リスクが避けられず、為替リスクに晒されることによる経済的コストが発生することも懸念されています。

 

以上の他に、バイオマス資源は各地に点在していることが多いため、発電設備までの運搬コストも発生します。

 

 

まとめ

バイオマス発電は期待の大きい再生可能エネルギーの一つではありますが、現状では解決すべき課題がいくつか残されていることがご理解頂けたかと思います。

 

バイオマス発電はCO2の増減に影響を与えないカーボン・ニュートラルと呼ばれる考えに基づいていますが、厳密には燃料を燃焼させること自体が多くのCO2を発生させることになり、また燃料の運搬時に車両がCO2を発生させることも議論が残されています。

その他、国内の主なバイオマス資源は地域資源になるため、地元の畜産業や林業との連携がより重要となるでしょう。

 

このように様々な議論が残されているバイオマス資源ですが、再生可能エネルギーとしての可能性は大きいことは間違いなく、したがって技術的、制度的な進展が今後も望まれています。

2017/02/17


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