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オール電化のメリットとデメリットを理解して快適な生活を!

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普及率が年々増加しつつあるオール電化。近年ではそのメリットの大きさからオール電化が注目を集めてきていますが、一方でデメリットはないのでしょうか?

 

オール電化を導入するにはそれなりの費用がかかりますので、これからオール電化を検討されるご家庭にとって、まだ知り得ないデメリットがあるのではないか気がかりだと思われます。

 

そこでこの記事では、オール電化の持つメリットを改めて整理し、加えてデメリットについて述べてみたいと思います。

 

 オール電化のメリット

まず、オール電化のメリットについて紹介します。

 

意外とお得な電気代

ご家庭の熱源を全て電気にすれば、月々の電気代が非常に高くなるのではないか心配されるかもしれません。しかし、時間帯によって1kwあたりの電気代が半分以上も違うことを知っていますか?

 

実は、夜間の電気代は昼間の電気代に比べ、割安に設定されています。電力会社によって時間帯の分け方も変わってきますが、朝晩(7-10時&17-23)、昼間(10-17)、夜間(23-7)の3パターンで料金設定されています。

 

料金設定は、昼間の値段が一番高く設定されています。朝晩は昼間よりも少し安く、夜間については昼間の半分以下で設定されていることもあります。そのため、夜間に電気を活用するように工夫すれば、月々の電気代を安く抑えることが可能です。

 

また、電力会社によってはオール電化住宅向けの料金メニューも用意されています。従来の料金設定よりも格安に設定されていますので、よりお得に電気を活用することが出来ます。

 

光熱費の管理がシンプルに

今までは熱源としてガスと電気を併用することが主流でした。電気もガスも管理しないといけないため、費用の把握に手間がかかります。オール電化の場合は当然ガスの使用が必要なくなるため、光熱費の料金を一本化することができ、家計の管理をより行いやすくなります。

 

安全性が高い

ガスを使うときに一番心配なのが、ガス漏れです。特に冬場には、室内に熱源をいくつも持つことになりますので、ガスが漏れた際に大きな被害が出る場合があります。

 

オール電化の場合、調理時に直接炎を発生させる必要が無いため、火が燃え移るなどの心配が減ります。また、ガス漏れによる事故が起こることが無く、不完全燃焼から発生する一酸化炭素中毒の心配もありません。

 

特に震災の時は、火災の心配が無くなります。地震の際に火災が起きるのは常ですが、その一つの理由として、地震の揺れでキッチンの火が燃え移ってしまうことがあります。オール電化なら、火を発生させませんので、火災のリスクを最小限に抑えることができます。

 

また、震災の時に一番早く復旧するのが電気だと言われています。

 

クリーンで快適な室内環境

ガスは、空中の酸素を燃やし、二酸化炭素を排出します。しかし、電気なら室内で炎が発生しないため、室内の空気の汚れを防ぐことが出来ます。

 

お手入れ簡単いつも綺麗なキッチン周り

ガスコンロの掃除を、めんどくさいと思ったことはありませんか?
IHクッキングヒーターなら、ガスコンロのようにスス汚れや頑固な油汚れで器具の清掃に困ることがありません。IHクッキングヒーターは平板な形状の器具であるため、スムーズに清掃を行うことが出来ます。

 

 オール電化のデメリット

次にオール電化のデメリットを紹介します。

 

停電時にご注意

ご家庭の熱源をすべて電気でまかなう場合、停電が発生すれば電気を活用した機器がすべて使えなくなります。オール電化にした場合、ガスから電気に切り替えるところとしては、湯沸かしやコンロなどが挙げられます。この二つは生活をしていく上で、とても大切なライフラインのため、停電した時の対策を用意しておいた方がいいでしょう。

 

湯沸かしについては、灯油ヒーターを用意しお湯を沸かせるようにしておくことができます。また、コンロについては、キャンプなどで使うようなガス缶を使ったものなどが、安く売られているので購入しておくといいでしょう。

 

その他にも、太陽光発電を導入することで日中の電気をある程度まかなうことができます。ただ、昼に充電した電気を蓄えておく必要があり、夜間でも電気を使用するには蓄電池を併設するなど対策が必要です。

 

鍋の選択に制限あり

IHクッキングヒーターに使用可能な鍋の材質には限りがあります。IHクッキングヒーターは、電流を鍋やフライパンに流すことで、温めています。逆にいえば、電気を通さない絶縁体は使うことができせん。そのため、鉄、ステンレス、ホーローであれば使用できますが、土鍋等その他の材質については使用ができない、または使用できても熱が伝導しにくいというデメリットがあります。

 

購入する時は、調理器具に一般財団法人製品安全協会のマークがついているものを選ぶようにした方が安全でしょう。ただ、オール電化が徐々に一般になってきている今、選択肢がほとんどないということはありません。徐々にIHで使える調理器具は増えてきているので、心配の必要はないでしょう。

 

調理時の火力に不満が出る場合も

IHクッキングヒーターでもそれなりの強い熱を扱うことが出来ますが、たとえば中華料理等で必要な大きな火力までは出すことができません。最初に業者から説明を受けていたとしても、実際に使ってみると火力の弱さに不満を持つ人がいることも確かです。友人や知り合いでIHクッキングヒーターを使っている人がいれば、事前にどの程度の火力が出るのか確認しておくことをおすすめします。また、値段は高くなりますが、火力が強いものも出てきていますので、色々探してみた方がいいでしょう。

 

昼間の電気代にご注意

オール電化のメリットの一つとして、意外にお得な電気代のことを紹介しました。逆に、深夜は電気料金が安く設定されているので、とてもお得なのですが、昼間の電気代は割高に設定されています。昼間にお湯を沸かしたり、料理をしたりすることが多ければ、ガスの方が安かったとなり得ます。そのため、節約を心がけるためには、夜間に電気を活用するなど計画的な使用が大切です。

 

貯水タンクは意外とスペースが必要

オール電化での給湯は電気温水器やエコキュートを設置する必要がありますが、大型のタンクになるため、あらかじめ設置スペースをご自宅の敷地内に確保しておく必要があります。

 

また、地震などの震災に備えて、しっかりと壁などに固定しておく必要があります。見た目は、あまりよくありませんが、緊急時などに二次被害が出ないためにも、メーカーが指定する取り付け方法を遵守する必要があります。

 

貯水タンクのお湯の量を気にしなければいけない

また、オール電化の電気温水器は、電気料金を気にしなくていい深夜にお湯を沸かしておきます。沸かしたお湯は貯水タンクに入れ、温め続けているのですが、使えばその量は減っていきます。例えば、家族が夜ではなく朝にお風呂に入ったり、シャワーを浴びたりする習慣があれば、もしかしたらお湯がなくなってしまうかもしれません。お湯がなくなったら、再度お湯が沸くまで待たなければいけないのが、デメリットの一つです。

 

また、朝やお昼にお湯がなくなり、すぐに電気温水器やエコキュートでお湯を沸かすと、昼間の電気代が高い時間帯に沸かさなければいけません。メリットでお伝えしたように、昼間の電気代は深夜の電気代に比べて倍以上の価格差があります。

 

せっかくオール電化にしても、生活習慣が合わないとデメリットになってしまう可能性がありますの、注意が必要です。

 

貯水タンクのメンテナンスが必要

電気温水器、エコキュートに貯められる水は時間の経過とともに質が劣化します。これは、沸かしたお湯を長時間保管しておくのが原因の一つですが、他にもタンク内の汚れも原因の一つです。

 

水にも不純物が含まれているため、放置しておくとタンクの中に汚れが溜まっていきます。定期的にタンクのメンテナンスをしないと、汚れたお湯が出くる原因になります。ここ最近の電気温水器やエコキュートは、汚れが溜まりにくいように進化してきていますが、それでも定期的なメンテナンスは必要です。

 

ガスならお風呂に入る時など、蛇口をひねればすぐにお湯が出てきますし、お湯をためておくタンクも必要ありませんので、デメリットと感じることがあります。

 

ペースメーカー使用者は注意

家族や親戚でペースメーカーを使っている人がいたら注意が必要です。IHクッキングヒーターを使っている際に、ペースメーカーに異常が出たことがあるようです。IHクッキングヒーターも電気製品であり、電流を流して鍋やフライパンを温めています。IHクッキングヒーターを導入する時は、メーカーにしっかりと確認してから購入することをおすすめします。

 

 まとめ

以上、オール電化のメリットとデメリットを整理してみました。

 

メリットとデメリットのどちらに注目するかは各ご家庭の生活スタイルによって異なると思います。また、オール電化のメリットを引き出すにはいくつか心がけることも必要です。たとえば、節約したい場合は電気代のプランを割安なものに変更することや、電気の使用時間を夜間中心に計画する等の心がけが大切です。デメリットについては、たとえば停電時の心配があっても、太陽光発電を導入する等の代替策によってデメリットの回避が可能です。

 

このように、ご家庭の生活スタイルと準備によって、オール電化のメリットが活かされ、そしてデメリットを抑えることができると思います。オール電化をご検討の際には、上記に整理したメリットとデメリットを是非ご参考にして下さい。

2017/02/23

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