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横浜 燃料電池フォークリフト 水素エネルギー利用

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出典 http://response.jp/article/2014/09/10/232079.html

横浜市はトヨタ自動車や川崎市と連携し、風力発電「ハマウィング」で発電した電力で水素を作り出そうとしています

その水素で燃料電池フォークリフトを倉庫内で稼働させ、課題や改善策を探る予定です。
2020年に到来するであろう水素社会を見据えてのことです。環境省によると、トヨタ自動車は低炭素社会実現事業の代表事業者に選ばれたそうです。

今日はその横浜市の取り組みについて紹介します。

 

横浜でのプロジェクトの内容は?

現在、燃料電池自動車が普及し始めています。神奈川県内でも燃料電池自動車向けの水素ステーションの建設も始まっています。
しかし、水素輸送時に二酸化炭素を排出する可能性があり、必ずしも水素エネルギー利用と比較して二酸化炭素が削減されるわけではありません。そこで、水素の製造から輸送までの全過程を水素で賄うことを考えています。
具体的には、横浜港に設置されているハマウィングで発電した電力で水素を製造し、移動充填設備で水素を運び、近隣の工場や倉庫で稼働させる燃料電池フォークリフトに使います。

風力発電を使うことで水素製造時の二酸化炭素排出量を減らしています。
また水素の製造、貯蔵、輸送などの各過程を分析し、改善策を探っています。

 

さまざまな企業がかかわっているプロジェクト

このプロジェクトには複数の企業が参画しており、それぞれの過程に各会社が強みを生かしています。
水素の製造過程を担当するのは東芝です。水素の輸送は岩谷産業が担当、燃料電池フォークリフトはトヨタ自動車が担当、全体のシステムはトヨタタービンアンドシステムが担当しています。
検討委員会が立ち上がり、各企業の詳細な役割分担が決定されます。2016年の4月から本格的な実証実験に入っていくそうです。

この検証で上がった課題を改善し、2020年の東京オリンピックまでに水素フォークリフトを実用化できるようにします。海外から多くの人々が日本を訪れる東京オリンピックの際に水素社会をアピールするために、国や連携企業は賢明に実証実験を行っています。
東京オリンピックで日本の進んだ技術をPRすることが民間企業の宣伝や水素エネルギーシステムの販路拡大につながります。ぜひ、東京オリンピックに間に合わせ、日本の経済が活性化することを願いたいです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

今日は、都心から割と近くに位置する横浜市の取り組みを紹介しました。

横浜市は昔から京浜工業地帯と呼ばれ、工業が盛んな市でした。その横浜市が民間企業と共同でこのようなビッグプロジェクトに取り組んでいます。
ほとんどの記事は、水素エネルギーの良い点のみを紹介していますし、各企業や国も水素エネルギーの利用方法や輸送方法、製造方法ばかりを研究します。

私は、水素エネルギーの安全利用も大切だと思います。というのは、水素は爆発する危険性があるからです。

大量の水素に引火すれば、工場の近隣住民が死傷する危険性があります。ですから、安全対策の研究も同時並行で進めていき、東京オリンピックに間に合わせてほしいと思います。
もう原発事故のようなことは御免です。このような事態になる前に対策を練る、訓練を行うなどできることはたくさんあると思います。日本でオリンピックを観戦し、水素が爆発して死亡してしまったら、その人やその遺族の人はどのような気持ちになるでしょう?
また、もしそのようなことが起きれば、日本の安全神話への信頼が揺らぎかねません。日本のこれからのためにも、水素社会が東京オリンピックで終わらないためにも、安全対策を練ることが重要だと思います。
平和の祭典であるオリンピック、事故や死傷者が出ることなく無事に終了してほしいものです。

2016/03/07

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