建設スピードが驚異的だと話題の、中国「平安国際金融中心」


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出典 http://baike.m.sogou.com/

中国の第2の規模を誇る保険会社「中国平安保険」の本社となる見込みの「平安国際金融中心」。その他商業施設なども入る予定となっています。

2016年に完成を予定していますが、その建設スピードが物議を醸しています。資金繰りや安全面はどうなっているのでしょうか。

 

建設決定から建設中の経緯

2009年に着工し、2014年12月に竣工が予定されていた「平安国際金融中心」。もともと660mの高さを予定していたビルでもあります。

660mの高さが実現されれば、現時点で中国で最も高いビルとなり、ドバイのブルジュハリファに次ぐ、世界で2番目の高さを誇るビルとなる予定でしたが、航空の妨げになると指摘があったため、最終的には600mの高さのビルとなることが決定されました。

2015年4月30日には、600mまで達成しており、2016年の完成に向けて着々と準備が進んでいるとされています。

 

驚異的な建設スピードが話題

2009年から、2015年に予定していた600mの高さに達するまで約6年間と考えると決して短い建設期間ではないように思います。しかし、建設が一度途切れているので、実質はそれほど長い期間建設しているわけではないのです。

2013年3月に80mの高さまで進んだ建設でしたが、コンクリートの建設資材に不備があったため、一時建設中止になりました。その後、資材の検査を通過したことで建設は再開されていますが、600mに達した今年4月まで約2年弱で500m以上を造り上げたことを考えると、驚異的なスピードであることがわかります。

通常、1階分の建設をするのに1週間からそれ以上の日数をかけるようですが、この「平安国際金融中心」の場合は、わずか100時間にも満たない時間で完成させていたようです。

そのため、完成後の安全面などに懸念が広がっています。

 

サービス精神旺盛なスタッフ

建設に関しての懸念とは裏腹に、スタッフのサービス精神が良いという口コミが広がっています。

ビジネスオフィスで外資系の会社も多く、いろんな国の人を相手にすることもあるため、語学堪能で笑顔で接客してくれて観光客も訪れやすいといわれています。

オフィスビル内に入っているコーヒー店も、おいしさにも定評があり、店員さんの愛想の良さも評判が良いです。

 

これからの中国を支える、重要な建設だからこそ、安全面は気になるところですが、この建設スピードは中国の底力を見たとも言えます。

完成まで、そして完成後の運用中にも不慮の事故などが起こらないことを祈るばかりですが、だれもが完成を楽しみ二していることは確かです。