もしも地震でエレベーターが止まったら!?そんな時どうすれば良いの?


エレベーター

出典 http://blog.livedoor.jp/kaikaihanno/archives/21707960.html

日本の巨大地震発生頻度は、世界の約293倍と言われています。

そんな地震大国である日本では、これまでにも災害時にエレベーターが止まってしまう事例が数多くありました。

実際に、2015年5月30日に発生した小笠原沖地震でも、関東地方の首都圏を中心に約1万9千台ものエレベーターが停止しました。

地震などの災害によってエレベーターが止まってしまい、中に閉じ込められてしまう可能性は、誰にでもあることと言えるでしょう。そんな時、一体どうすれば良いのでしょうか?

 

地震でエレベーターが止まってしまった時の対処法

パニックにならない

まずは、冷静になる必要があります。

突然の事態でパニックに陥ってしまう方も多いようですが、エレベーターの基本的な作りを理解しているのであれば、冷静に対処することができるでしょう。

現在日本にあるエレベーターの約95%以上がロープ式のものです。

エレベーターのカゴは、最低3本のロープで繋がれていますが、仮に災害時や事故などで、3本のロープの内の2本が切れてしまったとしても安全な作りになっています。

また、もしも全てのロープが切れてしまったとしても、安全装置が即座に作動してエレベーターのカゴをロックします。

そのため、エレベーターが急激に落下するということは、まずあり得ないという事が理解できるでしょう。

 

エレベーターが自動停止した階で降りる

通常のエレベーターは、震度4の揺れを感知すると緊急停止する作りになっています。

その様な地震時管制運転装置が備わっているエレベーターでは、地震を感知すると最寄の階で自動停止し、ドアを開放する機能があります。

たとえその階が自分の目的の階ではなかったとしても、速やかにエレベーターが自動停止した階で降り、避難するようにしましょう。

 

全ての階のボタンを押す

もしも地震時管制運転装置が備え付けられていないエレベーターだった場合、もしくは、装置が上手く作動しなかった場合においては、エレベーター内に閉じ込められる可能性が非常に高くなります。

そのため、もしもエレベーター内で地震の揺れを感じたのであれば、まずは全ての階のボタンを押しましょう。

そうすることで、一番最寄りの階で降りて避難することが可能になります。

 

閉じ込められたら備え付けインターホンを活用

携帯電話で外に助けを求めたくなりますが、エレベーター内に閉じ込められたのであれば、機内に備え付けのインターホンを活用しましょう。

備え付けのインターホンであれば、管理会社に繋がったと同時に、そのエレベーターの場所がどこにあるのかが救助側にすぐに分かる仕組みになっています。

また、停電時でもインターホンは使用できるようになっていますので、携帯電話で連絡するより先にこちらを活用するようにしましょう。

 

絶対に自力での脱出は試みないこと

ドラマや映画の話にある様に、エレベーター内から華麗に自力で脱出ができれば良いですが、実際にはエレベーター内からの脱出は不可能に近いと言えます。

ドアをこじ開けようとドアに挟まれてしまったり、怪我を負う危険性が高いので、自力での脱出は試みずに、外からの救助があるまで待つようにしましょう。

 

エレベーター閉じ込め救助訓練の必要性は高まっている

いつ何時地震やその他の災害に見舞われてしまうのかは、誰にも分かりません。

そのため、誰もが、エレベーター内に閉じ込められてしまった時の正確な対処法を知っておく必要があるのではないでしょうか?

それと同時に、管理会社などの救助側が災害に遭遇し、思う様に救助に駆けつけられない場合もあります。

そのため、ビルの管理人らを筆頭に、そのビルの住人などビルの使用者全員が、エレベーターに閉じ込められた人々を自ら救助する方法を知っておく必要性は、非常に高いと言えるでしょう。

最近では、エレベーターの保守点検を請け負う管理会社が主催している救助訓練もあります。

それらの訓練に積極的に参加すれば、地震などの災害時においても、人々の安全を守ることに貢献できるのではないでしょうか。