パーソナルスペースとは?エレベーターで気をつけたいポイント


満員

出典 https://www.rankingshare.jp/rank/kycpvyyrsd

「パーソナルスペース」という言葉を耳にされたことがあるかも知れません。

「個人的空間」と日本語に訳すことができるこの言葉、果たしてどんな意味があるのでしょうか?

今回は、そんなパーソナルスペースとエレベーターとの関係についてご紹介したいと思います。

 

パーソナルスペースとは?

社会心理学では、パーソナルスペースのことを「心理的な縄張り」であるとしています。

国民性や個々の人の気質によってもだいぶ異なりますが、人にはそれぞれのパーソナルスペースが存在し、他人に近づかれると居心地が悪いと感じる空間がそれに該当します。

パーソナルスペースが近くて狭いほど、対象人物に対する好意や親密さの表れであると言えるでしょう。

そのため、家族や恋人に対するパーソナルスペースと、見ず知らずの他人に対するパーソナルスペースとでは、距離や空間の取り方に違いが生じます。

 

他人との距離感が気まずいと感じるエレベーターの中

個人差はありますが、一般的に顔見知りではない人物、もしくはそれほど親しい間柄ではない人物との間のパーソナルスペースは1.2m~2mとされています。

ですから、その距離を越えて他人に近づけば、お互いに気まずい思いをするのは想像に難くないでしょう。

そんなパーソナルスペースが重なり合ってしまう空間と言えば、電車の中やエレベーターの中なのではないでしょうか。

それらの公共施設で、パーソナルスペースを維持しようと努めるのは現実的ではありません。

そのため、気まずさやストレスを紛らわそうと、他人同士で乗り合うことの多いエレベーターの中では、意味も無くカゴ内のインジケーターや、点灯する階数表示をひたすら見つめてしまうという現象が起こるようです。

 

エレベーター内のパーソナルスペースにどう対処する?

エレベーターの中では、お互いのパーソナルスペースを十分確保するだけの空間はありません。

そこで、限られた空間をいかに他人と共有するかが、問題になってくるのではないでしょうか?

比較的穏やかな国民性であるにも関わらず、他人に対して警戒心が強い日本人は、パーソナルスペースの確保に固執する国民であると言えるかも知れません。

そんな私たち日本人が、エレベーター内でお互いのパーソナルスペースを尊重するためには、海外の人々を見習うことが助けになるのではないでしょうか。

一般的に日本人は、見ず知らずの人に対するコミュニケーション能力に欠けています。

そのため、まずは必要以上の警戒心や、無関心さを取り払うところから始める必要があると言えるでしょう。

つまり、エレベーターに乗り込む際には、先に乗っていた人々に微笑みかけたり、知らない人とも挨拶を交わすなどの習慣を身に付けることが求められます。

難しいと思われるでしょうか?

確かに、難しいことかも知れません。

ですが、心をトゲトゲした状態ではなく、いつも丸い状態にしておけば、たとえ他人にパーソナルスペースを侵されたとしても、居心地の悪い思いをすることはないのではないでしょうか。

 

まとめ

パーソナルスペースは、誰もが有しているものです。

そして、パーソナルスペースによって他人と自分との境界線を設けることは、ある意味お互いの尊厳を認める上で大切なことと言えるでしょう。

しかし、もし私たちが普段利用するエレベーターを気持ちよく使用したいのであれば、エレベーターに乗り合わせた者同士が自らのパーソナルスペースを主張しあうのではなく、譲歩し合う気持ちでいることが重要になります。

そうするならば、他人と限られた空間を共有しなければならない場合においても、お互いに気まずい思いをすることはないのではないでしょうか。